研究課題/領域番号 |
13410100
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
高良 倉吉 琉球大学, 法文学部, 教授 (60264470)
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研究分担者 |
狩俣 繁久 琉球大学, 法文学部, 教授 (50224712)
赤嶺 政信 琉球大学, 法文学部, 教授 (40192893)
山里 純一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50166659)
真栄平 房昭 神戸女学院大学, 文学部, 教授 (50183942)
豊見山 和行 琉球大学, 教育学部, 助教授 (40211403)
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キーワード | トカラ列島 / 琉球 / 十島村 / 中之島 / 奄美 |
研究概要 |
最終年度である本年度は、成果の取りまとめと作業と平行して次の(1)〜(4)をおこなった。 (1)現地調査 調査地は十島村中之島、口之島などでの補充調査。 (2)周辺地域での現地調査 かつて十島村(じっとうそん)として十島村(としまむら)と一つの自治体を成していた三島村黒島、硫黄島、隣接する屋久島、甑島および喜界島などのトカラ周辺地域での考古学、歴史学などに関する調査をおこなった。 (3)文献資料の収集 沖縄では入手しにくいトカラ列島関連の文献、および歴史資料の収集を鹿児島県立図書館、鹿児島県立博物館黎明館、鹿児島大学附属図書館、および国会図書館などでおこなった。十島村役場所蔵「中之島文書」などをデジタルカメラで撮影し整理した。これらは今後の研究の基礎資料である。 (4)ミニシンポジウム 研究代表者、分担者のほかに、研究協力者を含む多数の研究者によるワークショップ風のシンポジウムを琉球大学多目的室で行ない、トカラ史および周辺地域のなかでのトカラの位置づけに関する意見交換をおこなった。 (1)〜(4)の作業を通して、トカラ列島においても歴史資料、史跡、伝統的文化などの損失、変容が激しく、今後も引き続き調査研究の継続が必要であること、近代以降奄美大島から諏訪瀬島、中之島への移住者のあたえた影響が小さくなく、琉球とトカラの関係についてかんがえるとき戦後の米軍統治時期を含め現在にいたるまでを視野にいれるべきであること、周辺地域での調査を通してトカラ列島を琉球と本土との関係が幾重にも折り重なっていること、などが確認された。
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