研究課題/領域番号 |
13410110
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
別枝 行夫 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (80326397)
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研究分担者 |
貴志 俊彦 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (10259567)
鹿 錫俊 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (20272784)
宇野 重昭 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (00054297)
川島 真 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90301861)
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
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キーワード | 接収 / 戦後処理 / 戦後接収 / 在外資産 / 国際研究者交流(中国、台湾) |
研究概要 |
本年度の研究実績は以下のようであった(学内の定期会議、メール等による学外メンバーとの協議は省略した)。 1)昨年度台湾で収集した史料の目録『台湾・国史館典蔵「行政院賠償委員会档案目録」(全262頁、2002年6月、学術振興会に提出済)を公表した(別枝行夫・貴志俊彦・川島真編)。今後史料の解析を順次実施する。 2)6月に「新潟会議」(於・新潟大学)を開催した。別枝・鹿・貴志(何れも本学)が昨年度の成果報告、川島が行政院賠償委員会に関する報告、井村が戦後処理に関する史料所蔵状況とアクセスの方法についてレクチャーを行った。会議後、新潟市の「環日本海経済研究所」を訪問し、研究交流を実施した。 3)2003年1月、共同研究メンバー1人を含む3人の学外研究者を招き、シンポジウム「日本外交と中国-日華平和条約を中心とした再検討」を実施した(於・島根県立大学)。別枝が総論「対日平和条約・吉田書簡・日華平和条約」を、袁克勤(北海道教育大学)が「アメリカと日華講和」を、陳肇斌(東京大学)が「1950年代日本の対中政策-吉田書簡を中心に」を、川島が「対日賠償請求問題と中華民国」をそれぞれ報告した。コメンテーター:鹿・貴志が担当した。 4)2003年2月下旬から川島が米国の公文書館を訪問研究し、共同研究の目的にそくして史料収集を行った。*文献資料購入計画が順次実行にうつされ、主なものとしては以下のものを購入し、整理解析にあたっている。 1)Shanghai Municipal Police File,1894-1949(上海の警察当局による報告書)。 2)『後期物資動員計画資料・「戦時経済総動員関係資料集」』。 3)外務省外交史料館」公開史料(最近2年間の公開分の内、日中関係に関わる部分)。 4)1945年前後の韓国に関する図書3冊(小野田担当分に関わるもの)。 以上の活動から、本研究の史料収集前段が終了したため、新年度はその解析により新たな知見を得たい。
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