研究課題/領域番号 |
13410110
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研究機関 | 島根県立大学 |
研究代表者 |
別枝 行夫 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (80326397)
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研究分担者 |
貴志 俊彦 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (10259567)
鹿 錫俊 島根県立大学, 総合政策学部, 助教授 (20272784)
宇野 重昭 島根県立大学, 総合政策学部, 教授 (00054297)
川島 真 北海道大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (90301861)
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
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キーワード | 中国 / 接収政策 / 接収事業 / 日本の海外資産 |
研究概要 |
本研究は4年計画の第3年度を迎え、これまで中国各地ならびに台湾(中華民国)および日本国内で行ってきた史料収集と史料の収蔵状況確認の作業を第3年度も引き続き行った。ただし、以下の事情から、年度当初に立案した通りには計画が進行しなかった点がある。事情とは昨年中国及び周辺諸国を見舞ったSARSの影響である。昨年初夏に3名の研究メンバーが中国(北京・東北)を訪問して史料ならびにその所蔵状況調査を実施する予定であったが、主として先方史料館、研究機関の事情により実現できなくなった。したがって上記メンバーは年度内の別の時期に予定を消化すべく調整したが、各メンバーともに他の研究プロジェクトによる海外史料調査などの日程があり、年度末までに日程を消化できなかった。この影響で国内での研究会開催日程の一部も中止せざるを得なかった。そのため、年度末に至り、国内・外国旅費のために計上した予算を流用して、国内で入手可能な史料購入に充てるなど、一部新年度の予定の前倒しを行わざるを得なかった。 例年通り、島根県立大学学内メンバーによる史料解析、研究会は県立大学で行った。学外メンバーとの連絡・協議はE-メールによって行い、国内で開催された学会の折に打ち合わせ会を持った(他費充当)。研究メンバーの海外出張に代わるものとして、本来は新年度に予定していた中国の研究者を招請しての研究会を開催した。それが、王建朗教授(中国社会科学院・近代史研究所)の招請である。平成16年2月に王教授と学内メンバーで「中国における戦後接収政策の研究状況」と題する研究会を島根県立大学で開催した。王建朗教授が同名の報告を行い、別枝行夫、鹿錫俊、貴志俊彦、唐燕霞が討論を行った。本来平成16年秋にこの研究会に参加する予定であった呉文星教授(台湾師範大学)石源華教授(復旦大学)及び解学詩教授(吉林省社会科学院)らは予定通り新年度に招請してシンポジウムを開催する予定である。
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