研究課題/領域番号 |
13410123
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国語学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
湯沢 質幸 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 教授 (90007162)
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研究分担者 |
沼本 克明 広島大学, 教育学部, 教授 (40033500)
小倉 肇 関西学院大学, 文学部, 教授 (00091596)
清水 史 愛媛大学, 法文学部, 教授 (80170984)
二戸 麻砂彦 山梨県立女子短期大学, 文学部, 教授 (60172730)
岡島 昭浩 大阪大学, 文学研究科, 助教授 (50194345)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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キーワード | 日本漢字音 / データベース / 呉音 / 漢音 / 唐音 / 古辞書 / 漢和辞典 |
研究概要 |
本研究は、大別すると3つの研究成果を得た。 1.日本漢字音研究者の研究上の便宜を図るためのソフトの開発が可能であるかどうか、この問題について実験の積み重ねを通して、それは十分実現可能であることを確かめることができた。漢字音そのもの、また漢字音に付随するもろもろの情報、就中『韻鏡』に関わる情報の収集・整理は、当該漢字音研究の目的如何に関わらず、研究の土台を築くものとして常に絶対不可欠である。本研究は、これまで個人的個別的に各研究者が行ってきた作業の成果としての情報を、ソフトの開発によりパソコン上に集約して一大データベース即大字音表を作り、そして、それを研究者に提供することが可能であることを実験と実践を通して追究することができた。また、さらには、各研究者が自己の研究のために個人用データベースを作りうるソフトの作成とその提供を行うことも可能となった。なお、上記ソフトや実験データ等をインターネットやCDにより関係者に配信・配布できたことも、成果の一つである。 2.漢和辞典編集者に、過去から現在に至るまでに実在した日本漢字音のデータを提供することが可能であることを明らかにした。従来の漢和辞典は、漢字音の歴史を精確に踏まえないまま作られてきた。すなわち、多くは人工的な音を掲げるに留まっていた。本研究は、日本文化史の一環をなす日本漢字音史を踏まえた真の漢和辞典を作るための漢字音データを、上記ソフトを使えば辞典編集者に提供可能であることを確かめえた。 3.将来における日本漢字音データベース(大字音表)の完成を目指して国内外の漢字音資料の調査を行い、今後の研究の発展に寄与できる情報を得ることができた。
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