研究分担者 |
丹治 陽子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (90188459)
丹治 愛 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90133686)
草光 俊雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90225136)
矢口 祐人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00271700)
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研究概要 |
本研究は、(1)歴史研究と文学研究をまたがって学際的に都市論を研究することと、(2)できるかぎり新しい一次資料を発掘してアメリカおよびイギリスの都市の表象を新歴史主義的に分析することを目的としたものであるが、昨年度にひきつづいて、一次資料のリストを収集しながら、それぞれ分担している研究主題にそって研究のまとめにかかった。 研究の3年めにあたる本年は、講師を読んで話を伺ったり、定例で集まる機会に相互に発表を行なったり、さらに、それぞれが所属する学会において、都市論にかんする論文を発表を行なった。相互に活発に意見と情報を交換できたことはひじょうに有益なことだった。 以下に、それぞれの分担者が行なった口頭発表のタイトルを記す(活字になったものをのぞく)。Hones, "The Geography of American Studies: 'Hereness' and Normativity","Here in Yokohama, California : Toshio Mori's Place in American Literature","National Space and the Pacific Ocean : Japanese and American Narratives of the 1853-4","Text, Space, Discipline",Kusamitsu,"Medievalism and the politics of consumer society",丹治愛「都市を歩く『ダロウェイ夫人』における文化と病気」、Yaguchi,"Transnationalizing War Memories : Japanese Visitors at the Arizona Memorial"など。 来年度は、以上のような形式で口頭発表をつづけながら、都市空間の表象と権力の関係(ホーンズ)、世紀末の都市における消費文化と大衆文化(草光)、大衆と都市遊歩者という表象の生成(丹治愛)、自然主義作家における都市の環境と退化論(丹治陽子)、都市における建築的表象(矢口)というテーマで、最終報告書をまとめる。
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