研究課題/領域番号 |
13410140
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
千島 英一 麗澤大学, 外国語学部, 教授 (20167513)
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研究分担者 |
吉川 雅之 東京大学, 総合文化研究科, 助教授 (30313159)
矢放 昭文 京都産業大学, 外国語学部, 教授 (20140973)
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キーワード | 香港 / フィールド調査 / 香港広東語辞典 / 粤語文化研究 / デジタルデータ / 電子テキスト |
研究概要 |
本プロジェクトは、アヘン戦争以後約150年にわたる英国の植民地としての歴史を経て、1997年に中国に返還された国際都市香港で使用されている広東語を、語彙論・文体論・文法論及び社会言語学的諸側面から動的・多角的な分析を行い、現代香港広東語の成立に到る歴史的諸側面を視座に入れつつ、主として語彙の機能と構造を中心に立体的な記述研究を行い、得られた研究成果を代表者の編纂する『香港広東語辞典(仮称)』に集約させ、新しい世代の広東語学習者の便宜に供することを目的としてスタートした。 研究実績としては過去3年間、年に一度、粤語文化研究会という名称のシンポジウムを開催し、わが国における粤語文化研究の専門家による活発な討論の場にすることができ、その成果を毎年『粤語文化研究論集』として発表してきた。これまで3冊発行された同論集には全部で18編余の論考等が載せられている。 また、本プロジェクトの最大の研究成果はいうまでもなく研究代表者による『現代香港広東語語彙の記述的研究』である。該書はこのプロジェクトに参加してくれた研究分担者ならびに研究協力者の支持・援助を得て、総見出し語数約4万語という現在のところわが国最多、世界的にみても最大級の香港広東語辞典として結実したものである。本辞典の特色は、広東語ピンイン(発音表記)を基にアルファベット順に配列し、それぞれに品詞分類を行い、できるだけ例文を付し、機能語に関しては必要に応じて文法説明をも加えたところにある。さらに、多くの人にこの研究成果を利用していただきたいため、デジタルデータにしていつでも電子テキストとして公開できるように準備をすすめている。
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