研究課題/領域番号 |
13410142
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30171135)
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研究分担者 |
大澤 吉博 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00107418)
エリス 俊子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90242031)
キャンベル ロバート 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50210844)
上垣外 憲一 帝塚山学院大学, 人間科学部, 教授 (50120332)
劉 建輝 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (00321620)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 日本近代文学 / 韓国近代文化 / 中国近代文化 / 台湾 / 東アジア / 異文化 |
研究概要 |
本研究では、まず、東アジアの学問的交流を推進するべく、数多くの国際シンポジウム、講演会を開催し、東アジア各国の研究者相互の研究成果の共有と、相互刺激を図った。このうち主なシンポジウムは以下の通りである。 ・平成13年7月14日 日韓国際シンポジウム「女性から見た日韓文化一ことばと文学」 ・平成14年4月2日 日台国際シンポジウム「ポストコロニアリズム-台湾と日本」 ・平成14年12月7日 比較文学比較文化ファーラム「近代文学と恋愛」 ・平成16年1月10日 日台国際シンポジウム「異文化の異化と同化」 これを通じて、日本、中国、韓国、台湾といった地域が、相互にいかに文化的に緊密な関係を有していたかが、あらためて明確になった。また、近代文学を成立させる背景としての伝統文化、ことに漢字の知識と中国古典文学の教養の重要性が認識された。また、近代以前において「リンガフランカ」として機能した漢文に代わり、近代以降、第二次大戦終結以前の東アジアにおいて、近代文学の成立に大きな役割を果たした日本語の歴史的性格が明らかになった。 また、日本における比較文学研究の成立において、旧日本植民地としての台湾という地域が、コロニアリズムの諸様相を通して、大きな影響を及ぼしていることが確認された。 さらに、日本近代文学が、中国近代文学及び韓国近代文学にどのような影響を及ぼしたのかが、文学と美術をはじめとする他領域との関連をもふくめて、具体的な例の検証のなかで、確認された。
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