研究課題/領域番号 |
13420021
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研究機関 | 大東文化大学 |
研究代表者 |
安 世舟 大東文化大学, 法学部, 教授 (70054806)
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研究分担者 |
谷 喬夫 新潟大学, 法学部, 教授 (90163609)
加藤 秀治郎 東洋大学, 法学部, 教授 (60140068)
田中 治男 成蹊大学, 法学部, 教授 (50014436)
和田 守 大東文化大学, 法学部, 教授 (80007236)
永井 健晴 大東文化大学, 法学部, 教授 (10172488)
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キーワード | 政治理論 / ドイツ / ワイマール共和国 / マックス・ウェーバー / カール・シュミット / ハンス・ケルゼン / ユルゲン・ハーバマス / ラルフ・ダーレンドルフ |
研究概要 |
1.各研究分担者は役割分担に応じた個別研究を進めるとともに、研究代表者の安が全体的調整を行った。また、何回かの共同研究会を実施して中間報告と相互交流を行った。次のとおりである。6月、牧野雅彦「マックス・ウェーパーとドイツにおける政治学の展開」。9月全体合宿、谷喬夫「H.Kelsenについて」、住沢博紀「F.L.Neumannと20世紀ドイツ政治」、永井健晴「ユルゲン・ハーバマスの政治理論」。12月、小野耕二「ニクラス・ルーマンの政治理論」。1月、馬場靖雄(招聘:大東文化大学経済学部教授)「ルーマン理論の〈政治的含意〉をめぐって」。3月、加藤秀治郎「ラルフ・ダーレンドルフの自由民主主義論」、古賀敬太「カール・シュミットの政治理論」。 2.これらの共同研究会を通して、本研究課題である「20世紀ドイツ政治理論」の批判的総括と21世紀世界への指針展望の基礎的作業が整った。例えば、ワイマール共和国時代におけるウェーバー理論の意義、ナチズムへのシュミットの関与とケルゼンの拒絶、戦後ドイツ再建へのノイマンの理論的寄与、現代社会への批判理論としてのハーバマスとルーマンの論争などであり、これらの検討にあたって欧米や日本における研究動向を含めての討議を通して参加者の共通理解が深まったと思われる。 3.今年度の研究成果を踏まえ、平成14年度における共同研究会を更に充実させながら、『2002年度日本政治学会年報』への研究成果公表に向けて具体的作業に取り組むことにしている。
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