研究課題/領域番号 |
13430012
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
榎本 里司 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (80221117)
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研究分担者 |
中本 悟 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (40180418)
植田 浩史 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (10213357)
明石 芳彦 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 教授 (00150970)
長尾 謙吉 大阪市立大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (50301429)
李 捷生 大阪市立大学, 大学院・創造都市研究科, 助教授 (50255634)
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キーワード | 日本型企業システム / 日本型経済システム / サプライヤ・システム / 日本型金融システム / IT / ニューエコノミー / 生産システム |
研究概要 |
1980年代に日本企業の国際競争力の源泉だとされた企業システムと経済システムが、バブル経済崩壊後の1990年代には、なぜ日本経済再生の障害となるに至ったのか。われわれの基本的な問題意識はここにある。この課題を解明するためにわれわれは、IT化に焦点を合わせつつも、もっと広い視角からこの問題にアプローチした。すなわち、企業システムの実績を評価する際には、まず第1に企業を取り巻く外部環境との関係がまず問われなければならない。企業実績は環境変化の影響に大きく左右されるからである。第2に、企業システム自体の変化が問題となる。日本的経営、労使関係やサプライヤー・システム、金融システムなどが問題となる。第3には、企業の実績評価の方法や評価のスパンも問題となる。評価の尺度が変われば、業績評価も変わるからである。 このように、日本企業システムを、企業環境の変化、企業システム自体の変化、企業システムの業績評価の変化、といった3つの変化と関わらせて解明しようとした。 研究期間の最終年度にあたる本年度は、昨年度の中間報告を踏まえ、上のような分析視点のもとに最終的な成果報告書を作成した。特にわれわれの研究の独自性として指摘できるのは、第1に、日本企業システムおよび企業システム環境の歴史的な変遷を重視した点である。第2に、こんにちの日本で経済再生のモデルとなっているアメリカの製造業企業の「復活」の実像を分析し、アメリカ型製造業復活を解明した点である。第3に、こうした国際比較研究の上に立ち、日本企業・経済システム再生のための課題を明らかにしようと試みた点である。
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