研究課題/領域番号 |
13430018
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
小林 甲一 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (60195774)
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研究分担者 |
十名 直喜 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (80247618)
木村 光伸 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (50167376)
木船 久雄 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (80257592)
三井 哲 名古屋学院大学, 商学部, 教授 (70319234)
水田 健一 名古屋学院大学, 経済学部, 教授 (00157497)
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キーワード | 国際博覧会 / 経済効果 / 地域開発 / 産業連関分析 / 愛知万博 / リスボン万博 / セビリア博 / ジャパンエキスポ |
研究概要 |
1.本年度は、この研究の第2年度にあたり、ほぼ実施計画どおりの実績を残すことができた。その概要は、以下の3つである。(1)本研究の根幹である国際博覧会の経済効果に関する計量分析については、EXP02005の開催まであと2年となったこともあり、会場計画やその関連事業の概要がしだいに明らかになっており、以下の補完的な調査の成果を十分に踏まえながら、最終年度にその経済・社会効果に関する分析と考察をおこなうのに必要な資料やデータを収集・整理した。(2)EXP02005および関連事業の効果に対する地方自治体・企業・市民の各主体の「期待」の実態と動向を探るためにEXP02005の開催効果に関するアンケート調査をおこなった。(3)開催実績比較のために、国内・海外の博覧会開催や大規模地域開発の事例について現地調査を実施した。 2.EXP02005の開催効果に関するアンケート調査は、次の2つに分けて実施した。 (1)愛知県下の全市町村と岐阜県の一部市町村に対して (2)EXP02005地球市民の会(企業・経済団体・その他の団体)に対して また、従来から連携活動を進めてきた瀬戸市産業観光課と協働で、「瀬戸市産業支援に関するアンケート調査」を実施し、その結果を補助的資料として利用することとした。これらの結果を今後の経済効果に関する計量分析や社会効果に関する考察に活用する。 3.開催実績比較の外国調査は、1990年代に博覧会開催と大規模開発の集中したポルトガル・スペインに対して実施した。リスボン博に関しては、現地調査とヒアリング調査を中心にその経済・社会効果や跡地利用計画について調査した。バルセロナ五輪に関しては、カタロニア州政府の担当者に対して地域開発政策に関するヒアリング調査をおこなった。セビリア博に関しては、会場計画と跡地利用計画の担当者に対して博覧会開催による地域開発の現状と課題に関するヒアリング調査をおこなった。また、昨年度からの継続として山陰夢みなと博覧会を対象にジャパンエキスポの開催効果に関する跡地調査を実施した。 4.本研究の重要な特色として、EXP02005主催者(博覧会協会と愛知県)や周辺の自治体に対するヒアリング調査や現地調査も積極的におこなった。また、EXP02005の開催効果に関連して、市民参加に関するワークショップと地域の産業資源に関するシンポジウムを開催した。
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