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2002 年度 実績報告書

IT関連産業における情報システム投資のミクロ・データ分析

研究課題

研究課題/領域番号 13430019
研究機関関西大学

研究代表者

鵜飼 康東  関西大学, 総合情報学部, 教授 (70098101)

研究分担者 須田 一幸  神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (00171273)
貞廣 彰  早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (50333133)
伊藤 元重  東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10128564)
渡邊 真治  大阪府立大学, 総合科学部, 専任講師 (80254449)
武田 浩一  法政大学, 経済学部, 助教授 (40328919)
キーワードIT投資 / IT生産性 / ミクロ・データ / 銀行業 / 公共サービス / 郵便事業
研究概要

研究計画2年目に入るわれわれの研究事業の中間報告として、IT関連産業のうち広義のサービス産業に属する銀行業の日本におけるミクロ・データ分析が鵜飼康東編著『銀行業情報システム投資の経済分析』に掲載された。具体的には、第7章「情報システム投資のクロスセクション分析」、第8章「アンケートデータによる情報システム投資の分析」、第9章「公表データによる情報システム投資の分析」である。この結果、経済学界や経営学界の通説とは異なり、日本銀行業のIT生産性は米国製造業に比して遜色ない高い数値であることが明らかになった。
この分析は、海外共同研究者であるデール・ジョルゲンソン(ハーバード大学教授)に衝撃を与えた。平成15年3月に研究代表者の鵜飼が渡米してハーバード大学ケネディ行政大学院でジョルゲンソンと検討を行った際に、「平成15年5月に来日して大阪で計量分析を担当した研究分担者の渡邊真治や武田浩一と討論したい」との申し出があった。また、日米のIT投資マクロ・データを分析したジョルゲンソン論文が送付されてきたので、マクロとミクロのIT投資比較についても検討を開始している。
一方、研究分担者の貞廣彰は、政府公共サービスの効果について地域データを収集して、研究会で報告し、島澤諭との共同論文にまとめた。また、研究分担者の武田浩一は、銀行業のIT生産性が高いにもかかわらず銀行業の収益が悪化しているのは、不良債権が最大の原因であるから、これを除去するためにITを使用することを想定して研究会で報告した。さらに、研究分担者の須田一幸は、IT分析の基礎となる日本製造業の財務諸表の収益分布を検討した。
なお、研究代表者の鵜飼康東と研究分担者の渡邊真治は、近畿郵政局長の協力を得て、平成14年12月に近畿地方の郵便局320のIT関連データをアンケート調査により収集して、ITミクロ・データの統計解析を展開中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 貞廣 彰: "情報通信技術の進展がわが国経済の生産性へ与えた影響"RCSSディスカッションペーパー. 2. 1-16 (2002)

  • [文献書誌] 須田 一幸: "Earnings management to avoid earnings decreases and losses : Empirical evidence from Japan"RCSS Discussion Paper. 5. 1-24 (2003)

  • [文献書誌] 鵜飼康東, 渡邊真治: "郵便貯金のIT戦略"総務省郵政事業庁近畿郵政局貯金部. 106 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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