研究課題/領域番号 |
13430031
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
青山 茂樹 静岡大学, 人文学部, 教授 (20109127)
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研究分担者 |
冨田 健二 静岡大学, 人文学部, 講師 (40329149)
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40242755)
佐藤 誠二 静岡大学, 人文学部, 教授 (10170755)
大橋 慶士 静岡産業大学, 国際情報学部, 教授 (20223919)
榎本 正博 静岡大学, 人文学部, 講師 (70313921)
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キーワード | 環境管理システム / 環境政策 / アジア太平洋地域 |
研究概要 |
本年度は昨年度に続き地域の環境政策とその地域に進出している多国籍企業の環境管理・対応について検討を行った。 1 先進国地域やアジア地域の環境政策に関する文献・資料のサーベイを行った。 2 本社と現地子会社の環境管理の関係について、その決定権限、権利委譲、役割・位置づけを検討した。 3 アジア地域、欧州地域、北米地域で現地調査を行った。 (1)2002年9月アジア(中国)-環境政策と企業の対応を調査するため、重慶火力発電所・重慶ヤマハ・宜昌市環境保護局・三峡ダム工事現地事務所・上海三菱などでヒアリングを行った。大気汚染対策や水質保全対策などは進展してきているが、廃棄物の分別処理はしておらず、全量一括埋め立ての段階にある。しかし、中央政府による法令などは次第に整備されつつあり、企業側も様々な面で対応策を準備しつつあることなどが明らかとなった。 (2)2003年2月欧州(ドイツ:ジェトロ・デュッセルドルフセンター、デンマーク:ノボノルディスク社)-ジェトロでは、日本からの進出企業の環境への取り組みと、環境対策をテーマとした企業間の勉強会の概要と今後の方向性についてヒアリングした。さらに、ノボノルディスク社の調査では、環境問題に関するステークホルダーとのリレーションシップ方策についてヒアリングした。また、会社組織の環境に対する意識や、環境対策を軸とした組織体制、研究開発における環境対策の取り組み、廃棄物の処理問題などに関してヒアリングをすると共に、工場を見学して実際の状況を確認した。 (3)2003年2月北米(アメリカ)-ジェトロにおいては、現地への日本企業の進出状況、米国・ジョージア州の投資政策および環境政策に関してヒアリングと質疑応答を行った。YMMC社(ヤマハ発動機子会社)においては、現地環境政策への対応、環境対策について本社との関係、ISO14001シリーズの取得スケジュールなどについて調査を行った。
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