研究課題/領域番号 |
13430031
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
青山 茂樹 静岡大学, 人文学部, 教授 (20109127)
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研究分担者 |
冨田 健司 静岡大学, 人文学部, 講師 (40329149)
伊東 暁人 静岡大学, 人文学部, 助教授 (40242755)
佐藤 誠二 静岡大学, 人文学部, 教授 (10170755)
大橋 慶士 静岡産業大学, 国際情報学部, 教授 (20223919)
榎本 正博 静岡大学, 人文学部, 講師 (70313921)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 環境管理システム / 環境政策 / アジア太平洋地域 / Environmental Strategy |
研究概要 |
本研究の中心的課題は、海外進出企業の現地環境対策の進出先による異同および本国の本社の環境対策・環境管理との関係である。具体的には国際的に展開している企業の環境対策・環境管理の現状について、日本本社および海外子会社(あるいは欧米に本社がある場合、日本の子会社)が環境管理を経営管理面でどのように実施して、それが子会社の地域によってどのように相違しているのか、あるいは共通なのかを調査研究した。調査は、日本を含むアジア太平洋地域に進出している企業、または本社を持つ企業に対する聞き取り調査を中心として展開され、その結果、アジア太平洋地域における環境政策と企業の対応に関して、典型的な事例を解明することできた。 それらの事例を検討した結果、まず本国が環境に関する社会的マインドの高い環境先進国の場合は、やはり進出先でも極めて高いレベルの環境対策・環境管理を実行しているといえよう。また先進国に進出した企業の事例では、本国の本社企業よりも内容的に進んだ環境対策・環境管理を実行している場合も見られた。さらに発展途上国への進出でも、国際的な環境や企業の事業活動の性格によっては、たとえば、ベトナムの日本電産トーソクのように、加工・輸出型の生産活動を行っている場合には、企業の努力と質の高い労働者という条件の下ではきわめて早くISOの認証が得られるなど、環境対策に積極的に取り組んでいる事例も確認できたのである。
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