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2002 年度 実績報告書

デザイン・ツー・パフォーマンスの導入と実践の効果に関するフィールド研究

研究課題

研究課題/領域番号 13430039
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小林 啓孝  慶應義塾大学, 商学部, 教授 (40062187)

研究分担者 長谷川 惠一  早稲田大学, 商学部, 教授 (60218443)
清水 孝  早稲田大学, 商学部, 教授 (50216090)
伊藤 嘉博  神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (10168388)
キーワードデザイン・ツー・パフォーマンス / バランスト・スコアカード / 戦略的組織への転換
研究概要

本研究は、計画段階で業績を高い確度をもって作り込むことを企図したデザイン・ツー・パフォーマンスの具体的な実践ツールとして期待されるバランスト・スコアカードについて多面的かつ実証的な研究を目指すものである。本年度は、デザイン・ツー・パフォーマンスの実践手段となるバランスト・スコアカードの導入状況を確認するとともに、運用段階において顕在化しつつある諸問題を抽出することに努めた。この目的のため、国内では東京近郊のバランスト・スコアカード導入企業の調査を行ったが、訪問回数は少ないものの同様な調査を関西圏にても実施した。
パランスト・スコアカードは米国を発祥の地として世界に広まった。共同研究者2名が現在米国のコーネル大学ならびにUC・バークレー校に在外研究につくことになったことから、彼らが中心となって米国の最新の研究成果に関する情報の入手と検討も行ってきた。さらに、ヨーロッパの動向も掴むべく、EC本部のあるブリュッセルにおいて欧州企業へのバランスト・スコアカード導入のサポート経験の豊富なコンサルティング・ファームを訪問調査した。あわせて、イタリアの自動車部品メーカーへのヒアリング調査も実施した。
これらの研究活動の結果、わが国はいうに及ばず、米国や欧州企業にあっても、バランスト・スコアカードの導入段階から定着段階をむかえたあたりから、多くの問題が顕在化する傾向があることが明らかとなった。同時に、導入当初はほとんどすべての企業において実感されてきた、たとえば「情報共有化の促進」であるとか、「戦略的組織への転換」といったバランスト・スコアカードの導入効果も、定着段階に向かうにつれ徐々に薄れていっていることが複数の企業で確認された。したがって、こうした諸問題を克服する手段の追及が、さしあたり次年度の研究上の大きなテーマとなると思われる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小林啓孝: "コーポレート・ファイナンスと管理会計の指標"国民経済雑誌. 186・1. 1-12 (2002)

  • [文献書誌] 長谷川恵一: "バランスト・スコアカードと予算管理"會計. 161・5. 68-82 (2002)

  • [文献書誌] 伊藤嘉博: "シックスシグマの戦略性を支える品質コスト"品質. 33・2(未定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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