研究分担者 |
金子 昌信 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (70202017)
望月 新一 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (10243106)
玉川 安騎男 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (00243105)
西山 享 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70183085)
田口 雄一郎 九州大学, 大学院・数理学研究院, 助教授 (90231399)
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研究概要 |
2001年5月にDuke大数学科長R.Hain教授を3週間京都大学綜合人間学部に招待し、研究集会「Hodge, Galois, Moduli, and Arithmetic Geometry」を開催した。Hain氏と松本の共同研究で証明したDeligne-伊原の予想を、射影直線引くn点などを含むより一般の形に拡張し、論文を投稿した。さらに、種数が1以上の曲線のモジュライ空間に対して、その数論的基本群の重み完備化を考えることで、ガロア群の基本群への作用が写像類群の作用を含むかどうかがアーベルヤコビ写像の像がtorsionかどうかでコントロールされることを示し、現在論文執筆中である。 1点つき種数gの向きづけ可能曲面の写像類群をM^1_gとする。この群はT_<1,3.2g-4>型のグラフのアルティン群の商となっている。このアルティン群に付随するヘッケ環の鏡映表現において、qを-1に特殊化するとM^1_gの線形表現が得られることを示した。この表現は、M^1_gの曲面の整数係数1次ホモロジーH_1(Σ_g, Z)をZで拡大したものとなっており、対応する拡大クラスは森田茂之が与えたH^1(M^1_g, H^1(Σ_g, Z))の生成元となっている。これは研究代表者と、研究分担者西山亨および慶應大学理工学部博士課程矢野真道の共同研究であり、現在論文を投稿中である。
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