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2003 年度 実績報告書

L関数の特殊値・零点と保型形式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13440007
研究機関京都大学

研究代表者

吉田 敬之  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40108973)

研究分担者 梅田 亨  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (00176728)
平賀 郁  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10260605)
池田 保  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20211716)
藤井 昭雄  立教大学, 理学部, 教授 (50097226)
藤原 一宏  名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (00229064)
キーワードCM-period / 保型形式 / L函数 / 零点
研究概要

吉田はAbsolute CM-periodに関係する諸問題について研究した.また保型形式から,Eichler-志村積分を分解して,コホモロジー類を得る直接的方法を発見した.研究をAbsolute CM-periodsについての著書にまとめ,アメリカ数学会から出版した.また博士課程学生の加塩朋和氏と共同でAbsolute CM-periodについての予想のp進化を研究した.p進類似が完全な形で成り立つ強い根拠があり,これについて共著論文を執筆中である.
数年前,池田は一変数の保型形式から多変数のジーゲル保型形式へのリフティングを構成した.このリフティングの対角集合への制限を核関数にして新しいリフティングを構成することができる.このリフティングが自明でない条件をある種のL函数の値と関係付ける予想を定式化することができた.これについては既に論文を書き上げて近々発表予定である.
平賀は保型表現に関する予想について研究を行った.SL_nのinner formのp-進体上のtemperedな局所L-packetについて研究し,temperedな局所L-packetを構成する既約表現と,S-群の既約表現でその中心指標がinner formと対応しているものが,1対1に対応していることを証明した.この対応はendoscopyに関するcharacter relationをみたすことを跡公式を用いて証明し,ArthurとVoganによる予想が正しいことを示した.
梅田は不変微分作用素の等式であるCapelli恒等式から発した典型Lie環の普遍包絡環の中心についての三つの問題(生成系の具体的な記述,他の生成系との関係,生成系の具体的表現)について研究を行なった.
藤井はRiemann zeta函数について基礎的研究を継続した.零点のpair correlationについてのMontgomery予想,Montgomery sumの研究,Riemann zeta函数の偏角の高次モーメントの研究を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Toru Umeda: "Applications of Koszul complex to Wronskian celations for U(gr_n)"Commentarii Math. Helv.. 78. 663-680 (2003)

  • [文献書誌] Kaoru Hiraga: "On functoriality of Zelevinski involutions(出版予定)"Compositio Math..

  • [文献書誌] Akio Fujii: "On the zeros of the Riemann zeta function II"Commentarii Math. Univ.Sancti Pauli. 52. 165-189 (2003)

  • [文献書誌] Hiroyuki Yoshida: "Absolute CM-periods"American Mathematical Society. 282 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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