研究分担者 |
木田 雅成 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20272057)
津村 博文 東京都立短期大学, 助教授 (20310419)
倉田 俊彦 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (40311899)
福田 隆 日本大学, 生産工学部, 助教授 (00181272)
長尾 孝一 関東学院大学, 工学部, 講師 (00308321)
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研究概要 |
1.アルゴリズムの解析や計算機実験により,二次体の不分岐拡大,各種のゼータ値,岩澤理論,楕円曲線,数体の類群と単数、超平面配置,暗号理論などに関して,別記した雑誌論文にある様な数論アルゴリズムや,それに関する多くの理論的成果を得られた. 2.これらの成果を交流する為に,第5回「代数学と計算」研究集会を,海外からの5名の参加者を含む140名規模で開催し,そこでは素数判定に関する問題提起に加え,後述する数論システムの新企画の提案発表をし,その経過をhttp://tnt.math.metro-u.ac.jp/ac/2003/で公表しており,その報告集を電子出版する予定である. 3.日本応用数理学会(JSIAM)「数論アルゴリズムとその応用」研究部会(JANT)の活動としては,JSIAM和文論文誌に,数論アルゴリズムの総合的分析を特集号として組み,またJSIAM年会でオーガナイズドセッションを組織した.同時に,JANT研究集会(第10回-第11回)を毎回約50名の参加者で開催してきた.これらの経過をhttp://ntw.e-one.uec.ac.jp/jant/で公表し,暗号理論などに関する産学公連携の発展に貢献してきた. 4.数論システムに関しては,当初のSIHATHの開発継続の予定を,そのSiemens社の支援中止による版権問題と,開発過程で判明した開発環境問題等により方針変更する事とした.具体的にはSIHATHに関しては,現状の儘での維持運用と利用者支援に限り,新たにスクリプト言語Pythonによる新システムNZMATHの開発をする事とした.現在は未だ準備段階であるが,そのベータ版をリリースしhttp://tnt.math.metro-u.ac.jp/nzmath/で公表した.そして開発者と利用者が共同で構築する体系的な数論システムを目指している.
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