研究課題/領域番号 |
13440014
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
庄司 俊明 東京理科大学, 理工学部, 教授 (40120191)
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研究分担者 |
有木 進 京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (40212641)
筱田 健一 上智大学, 理工学部, 教授 (20053712)
川中 宣明 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (10028219)
吾郷 孝視 東京理科大学, 理工学部, 教授 (60112893)
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キーワード | 代数群 / Green関数 / Hall-Littlewood関数 / Macdonald関数 / 複素鏡映群 / 一般Green関数 / graded Hecke algebra |
研究概要 |
複素鏡映群に付随したGreen関数の研究を引き続いて行った。古典的な理論の場合、Green関数に密接に関係した、Hall-Littlewood関数の2-パラメータ版として、Macdonald関数が構成され、affine Hecke環の理論、数理物理の問題とも関連して、重要な役割りを果たす。今年度の研究で、複素鏡映群に付随したHall-Littlewood関数の2パラメータ版として、新しいMacdonald関数を構成した。まだ多くの性質は未知数であるが、いくつかの興味深い性質が見つかっている。特に前年度調べた、limit symbolに付随したGreen関数と、このMacdonald関数の関係が興味深い。 以前よりの宿題であった、一般Green関数の決定に関して、進展があった。G=SLnの場合に、Lusztigのアルゴリズムに表われる、スカラーを決定することが出来た。これには、Green関数の決定に関する理論に加えて、新たに、Graded Hecke環の理論が有効に使われる。この結果により、一般Green関数を完全に決定する準備が整ってきた。
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