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2001 年度 実績報告書

ホモトピー論とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 13440020
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

南 範彦  名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (80166090)

研究分担者 西田 吾朗  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00027377)
吉村 善一  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (70047330)
古田 幹雄  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 教授 (50181459)
夏目 利一  名古屋工業大学, 工学部, 教授 (00125890)
島川 和久  岡山大学, 理学部, 教授 (70109081)
キーワード安定ホモトピー圏 / charomotic tower / 障害理論 / 特性類 / 同変ホモトピー論 / 4次元多様体 / Seiber-Witten不変量 / adjunction inequality
研究概要

Gを位相群、X,YをG-空間とする時、XからYへのG写像全体のG-homotopy類全体の集合[X,Y]^Gが空集合であるか否かを問うことは、最も基本的で自然である。G空間対X,Yのオイラー類e(X,Y)∈[X_+,S^0*Y]^G_*を次の射のG-homotopy類として定義しよう:
e(X,Y):X_+→S^0→S^0*Y
ここで、最初の射X_+→S^0はXにdisjointな基点を付加して得られた空間X_+を2点S^0に潰す写像で、2番目の射S^0→S^0*Yはjoinへの一つの成分S^0の自然な包含写像である。これに関し、研究代表者は以下の結果を得た:
(i)[X,Y]^G≠0⇒e(X,Y)=*∈[X_+,S^0*Y]^G_*.
(ii)Gをコンパクト・リー群,X,YをG-CW複体とし、全てのXの等方化部分群H⊆Gに対し、dimX^H【less than or equal】2c(Y^H)+1+dimN_G(H)/Hが成立していると仮定する。但しc(S)は空間Sの連結度である。するとこの時、[X,Y]^G≠0⇔e(X,Y)=*∈[X_+,S^0*Y]^G_*.
(iii)更にX上のG作用は自由とし、dim(X/G)【less than or equal】2c(Y)+1を仮定する。するとこの時、[X,Y]^G≠0⇔e(X,Y)=*∈[X_+,S^0*Y]^G_*で、更に同変安定化写像[X_+,S^0*Y]^G_*→{X_+,S^0*Y}^G_*も同型となる。
(iv)更にYを有限G-CW複体とする。この時G-S-dualityを用いて、オイラー類を適当な安定コホモトピーの元とみなすことが出来る:
e(X,Y)∈[X_+,S^0*Y]^G_*={X_+,S^0*Y}^G_*={X_+Λ_GD_G(S^0*Y),S^0}_*=π^0(X_+Λ_GD_G(S^0*Y)).
X上のG作用が自由の場合、e(X,Y)はfiber bundle Xx_GY→X/Gに切断が存在する為の障害を与え、さらにYが球面上の場合にはBeckerやCrabbによって定義された安定コホモトピー類と一致する。それ故、e(X,Y)のHurewicz写像π^0(X+Λ_GD_G(S^0*Y))→H^0(X+Λ_GD_G(S^0*Y))による像は、Thom同型を通して古典的なベクトル束のオイラー類となる。より一般に、ベクトル束のassociated Stiefel束に対しe(X,Y)は、古典的なChen類・Stifel-Whitney類等の適当な安定コホモトピーへの持ち上げを与える。このような観点からは、より一般にX上のG作用が必ずしも自由ではない場合のe(X,Y)はorbifold bundle Xx_GY→X/Gに対する「universalな」オイラー類として解釈できる。以上が、研究代表者の本年度における最大の研究実績と言える。
また平成13年12月21-24日には、「名工大ホモトピー論集会01」を開催し、安定ホモトピー論に関する2つのsurvey talksと、ホモトピー論周辺分野の10人の一流研究者たちによる、ホモトピー論に対する建設的な批判を念頭にした講演を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] N. Minami: "Some mathematical influences of Stewart Priddy"Contemp. Math.. 293(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] N. Minami: "Fron K(n+1)_*X to K(n)_*X"Proc. Amr. Math. Soc.. 130. 1557-1562 (2002)

  • [文献書誌] M. Furuta, Y. Kanetani, N. Minami: "Stable-homotopy Seiberg-Witten invariants for Rational Cohomology K3#K3's"J. Math. Sci. Univ. Tokyo. 8. 157-176 (2001)

  • [文献書誌] M. Furuta: "Monopole equation and the (11)/8-conjecture"Math. Res. Lett.. 8. 279-291 (2001)

  • [文献書誌] Z. Yosimura: "The Quasi KO_*types of CW-spectra X with KU_0X【similar or equal】Z/2^m and KU_1X【similar or equal】Z/2^*"Mem. Fac. Sci. Kochi Univ.(Math.). 22. 67-91 (2001)

  • [文献書誌] G. Nishida, Y. Yang: "On a p-local stable splitting of U(n)"J. Math. Kyoto Univ.. 41. 387-401 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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