研究分担者 |
志賀 啓成 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (10154189)
内山 耕平 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (00117566)
相川 弘明 島根大学, 総合理工学部, 教授 (20137889)
川中子 正 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (20214661)
二木 昭人 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90143247)
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研究概要 |
村田・石毛はユークリッド空間上の2階方物型偏微分方程式に対する初期値問題の非負値解の一意性が成り立つための最適な十分条件を研究し、単純かつ一般的であって従来の結果を全て統一する一意性定理を確立した(Ann. Scuola Normu. Sup. Pisa, 30(2001), 171-223)。村田はさらに非一意性の最適な十分条件を研究し、単純かつ一般的な非一意性定理に到達した。この成果は既にA. Grigor'yan, J. R. Norris, R. G. Pinsky, Y. Pinchover等この方面の専門家のレビュウを受け、論文にまとめ投稿中である。 村田は2階楕円型・放物型偏微分方程式の正値解に関する基本的性質(スペクトル的性質・最小基本解の漸近的性質・摂動安定性)を研究・整備し、それを踏まえて歪積型の2階楕円型偏微分方程式の正値解の構造を明らかにした(to appear in Journal of Functional Analysis)。さらに村田はこの結果と村田・石毛による2階放物型偏微分方程式に対する初期値問題の非負値解の一意性が成り立つための最適な十分条件を用いて、R. G. Pinsky, D. Ioffe, V. Maz'ya, R. S. Martin等によって調べられたある種の楕円型方程式の正値解が一意であるための必要十分条件を与える予定である。この結果はJ. R. Norris, E. B. Davies, A. Grigor'yan, V. Maz'ya, L. I. Hedberg等この方面の専門家のレビュウを既に受け、論文にまとめているところである。
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