研究課題/領域番号 |
13440046
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西山 享 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70183085)
|
研究分担者 |
松木 敏彦 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20157283)
斎藤 裕 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20025464)
加藤 信一 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90114438)
関口 次郎 東京農工大学, 工学部, 教授 (30117717)
太田 琢也 東京電機大学, 工学部, 助教授 (30211791)
|
キーワード | 冪零軌道 / 表現論 / 不変式論 / dual pair / テータ対応 / アキエゼル・ギンディキン領域 / 両側軌道分解 / 随伴軌道 |
研究概要 |
本年度は昨年度に引き続き、次の結果を得た。 研究代表者は,昨年度に得られた冪零軌道のtheta対応に関する結果を二つの方向に拡張した。 一つの方向は、dual pairの概念を必要としない代数幾何的な軌道対応の定式化であり、これにより新しいlifting mapの実例が得られた。新しく得られた例は、関口次郎・分担者の研究対象である双線型形式のユニモデュラー合同類の軌道分解と深く結び付いており,現在最終年度に向けて研究が進行中である。 もう一つの方向は、冪零軌道に限らない一般の軌道へのtheta対応の拡張であり、太田琢也・分担者もこの間題に取り組んでいる。この対応は従来のdual pairの枠組みにおいても十分に解明されておらず、表現論との関わりからも今後の研究が期待される。 一方、松木敏彦・分担者は非コンパクト型Riemann対称空間のAkhiezer-Gindikin領域の研究において、その境界を詳しく解析し、冪零境界軌道なる概念を提唱した。この研究は半単純リー群の両側軌道分解の幾何学と密接に関わっているが、それは表現論や不変式論、あるいは調和解析の基礎となるものである。
|