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2001 年度 実績報告書

ゴム状物質のガラス転移と結晶成長

研究課題

研究課題/領域番号 13440123
研究機関京都大学

研究代表者

宮本 嘉久  京都大学, 総合人間学部, 教授 (00174219)

研究分担者 深尾 浩次  京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助教授 (50189908)
キーワードゴム / ガラス転移 / 高分子 / 結晶成長 / 記憶 / 変形
研究概要

ポリイソプレンゴムを素材として温度に加え、応力・歪を制御パラメータとしたガラス転移・結晶成長の研究を行った。ます、応力-歪曲線の温度依存性から弾性ゴム状態、粘弾性、降伏、ガラス状態での力学的応答を明らかにした。
ガラス転移に関する研究では、ガラス状態での記億効果に注目し、その履歴を大きく変えたガラスを準備し、ガラス-ゴム転移における張力・歪の挙動を制御された方法により測定し、記億効果について調べた。その結果、ガラス転移点は歪の増加とともに下がることを確認した。また、ガラス状態において記億されているのは、ガラス化するときの秩序変数ではなく、その歴史が記憶されていること、ガラスからゴム状態に戻る時その歴史が記億が張力の回復として読み出されることを示した。(論文投稿中)
結晶成長の研究では、応力-歪曲線から結晶化、融解が読み取れることを示し、応力-歪曲線の温度依存性から熱力学的考察を行い、結晶化カイネティクスの解析に必要は情報を求め、張力下で結晶化により生成する結晶は20倍もの伸長比をもっていることを示した。(投稿準備中)

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] K.Taguchi: "Growth shape of isotactic polystyrene crystals in thin films"Polymer. 42巻. 7443-7447 (2001)

  • [文献書誌] K.Fukao: "Slow dynamics near glass transitions in thin polymer films"Phys. Rev. E. 64巻・1号. 011803 1-011803 9 (2001)

  • [文献書誌] A.Koyama: "Molecular dynamics studies on local ordering in amorphous poly ethylene"J. Chem. Phys.. 115巻・1号. 560-566 (2001)

  • [文献書誌] K.Fukao: "Dynamics of α and β processes in thin polymer films : Poly (vinyl acetate) and poly (methyl methacrylate)"Phys. Rev. E. 64巻・5号. 051807-1-051807-11 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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