研究分担者 |
森 修一 地球観測フロンティア研究システム, 研究員
荻野 慎也 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (80324937)
岡本 典子 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 学振特別研究員(DC)
岩山 隆寛 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10284598)
橋口 浩之 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (90293943)
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研究概要 |
本研究の目的は,これまで本グループが行なってきた研究の2つの流れ:「インドネシア海洋大陸域の気候学」および「対流雲システムと内部重力波の相互作用」を合流させ,インド洋〜太平洋間を通過する赤道雲擾乱がインドネシア海洋大陸域において変質・再組織化する力学過程と,それがもたらす気候変動を抽出することである.手法的には,これまで所在を確認していたがデジタル形式では未収集のデータ収集を継続するほかは,データの詳細な解析と理論的考察を中心に行い,さらにモデリングも部分的に試み,最終的には地球の現在の気候を構成する一つの力学的素過程として確立することを目指している. 2年目である本年度は、前年度に購入した計算機設備を用いて以下のような研究を実施した. (1)「データ追加収集とデータベース構築」: 地上・高層気象観測データをインドネシアあるいは他の諸国で(オーストリアでの国際会議の折などに)追加収集し(外国旅費・国内旅費・謝金・その他を使用),これに既取得分を加えて汎用性のあるデータベースを作った(消耗品費・謝金・その他を使用). (2)「対流・波動の解析とパラメタ化」: 各種観測データから対流や各種波動を解析するための手法を確立し,(2)でのデータベース化の進行に合わせて次々と解析した(消耗品費・国内旅費・その他を使用). (3)「波動・対流・乱流の定式化と理論的考察」: 不均一な地(海)表面を持つ赤道域における対流・波動の分布に関する理論の構築を開始した(消耗品費・国内旅費・外国旅費・その他を使用).
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