研究課題/領域番号 |
13440141
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
山中 大学 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (30183982)
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研究分担者 |
橋口 浩之 京都大学, 宙空電波科学研究センター, 助教授 (90293943)
森 修一 地球観測フロンティア研究システム, PD研究員
荻野 慎也 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (80324937)
岩山 隆寛 神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (10284598)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | インドネシア海洋大陸 / 季節内振動 / 積雲対流活動 / 慣性重力波 / 局地循環 / モンスーン / 準2年周期変動 / エルニーニョ南方振動 |
研究概要 |
本研究の目的は、その前に行ったインドネシア海洋大陸域の気候学、および対流雲システムと内部重力波の相互作用研究を融合し、インド洋〜太平洋間を通過する赤道雲擾乱がインドネシア海洋大陸域において変質・再組織化する過程を解明することである。具体的には、(1)研究環境整備,(2)データベース構築、(3)対流とその組織化の解析、および(4)対流とその組織化に関する理論的考察、の4項目を行った。 初(平成13)年度は、まず(1)としてデータベース構築・解析、数値的研究の全てに使用する計算機設備を導入した。(2)として現地での観測データを追加収集し、また(3)として対流雲や各種波動の事例解析を行った。(4)については、赤道域の不均一地(海)表面上の対流・波動に関する理論的研究を開始した。 翌(平成14)年度は、(2)と比較するための衛星観測や客観解析などのデータをも完備し、(3)としてスマトラ島全体にわたる組織的日変化(午後〜深夜に山岳域で生じ、未明〜午前までに東西両岸沖へ移動)を見出し、これに対する季節内変動(印度洋側から東進してくる超雲団とその間の乾燥域)の影響等を解析した。(4)としては、子午面循環から局地循環までを統一的に表現する水平対流(慣性重力派に対するものと同等)の方程式系を研究した。 最終(平成15)年度には、(2)に関する補足的調査を行うとともに、(3)の日サイクルの雲の移動現象が、熱帯収束帯内の季節内変動の乾燥(西風強化)域で抑制されたり、超雲団と同期した場合にさらに東方への移動に繋がったりすることを見出した。(4)については、日周期の雲の生成や移動を局地循環モデルで再現することも試みた。 以上の成果は、国際会議や学術雑誌への論文として投稿・発表し、報告書にもまとめた。
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