• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

希土類元素とNd-Sr同位体によるアジア-太平洋沿海砕屑性テレーンの地史解明

研究課題

研究課題/領域番号 13440147
研究機関島根大学

研究代表者

ROSER Barry  島根大学, 総合理工学部, 講師 (60325040)

キーワードREE analysis / XRF / geochemistry / sedimentary rocks / sediments
研究概要

北海道東部の常呂帯および根室層群から試料採集を行った。常呂帯では、上部白亜系のサロマ層群から20試料、上部ジュラ系の仁頃層群から25試料を採集した。上部白亜系-古第三系の根室層群からは、51の砂岩及び泥岩を採集した。これらの試料は、2004年度に希土類元素の化学分析を行う予定である。本州丹波帯で予定していた調査は延期した。昨年度得られたデータに付け加えるために、ニュージーランドのウィルシャー層群およびムリヒク地塊産の18試料の希土類元素分析を行った。北海道西部の渡島帯産の36試料の希土類元素の分析も行った。これらの結果を、イドンナップ帯の岩石に関するこれまでのデータと比較検討した。いくつかのイドンナップ層で混合している原岩を知るために、原岩の可能性がある火山岩の12試料の希土類元素分析を行った。韓国の南東部のギョンサン層群から採集した20の砂岩及び泥岩の希土類元素組成を決定した。これらの岩石と関係があると考えられる山口県関門層群の10試料に関する予察的な希土類元素分析を行った。
四万十帯、イドンナップ層、渡島地塊から採集した試料の分析と同時に、これらの試料の同位体組成を分析した。これまでのところ、これらの三つの累層のNd年代は大きく異なる。同じ地域からの他の試料と三波川帯の試料を分析する準備も完了している。ニュージーランドの第三紀の礫岩の原岩を絞り込むために、試料をXRF分析した。この方法は、他の地域の検討の際にも適用できる。
膨大な分析データを統計的に解析した論文(チリの研究者と共同研究)がSedimentary Geologyに受理・公表された。渡島地域の岩石の主要元素・微量元素に関する論文も公表した。オーストラリアの研究者との共同研究によるニュージランドの礫岩層の研究結果は、Tectonicsに投稿中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Lacassie, J.P., Roser, B.P., Ruiz Del Solar, J., Herve, F.: "Discovering geochemical patterns using self-organizing neural networks : a new perspective for sedimentary provenance analysis"Sedimentary Geology. 165. 175-191 (2004)

  • [文献書誌] Roser B.P., Ueda, H..Kawamura, M.: "Whole-rock analyses of sandstones and mudrocks from the Oshima Belt, Oshima Peninsula, SW Hokkaido"Geoscience Reports of Shimane University. 22(in press). (2003)

  • [文献書誌] Roser, B.P., Kimura, J.I., Sifeta, K.: "Tantalum and niobium contamination from tungsten carbide ring mill : much ado about nothing"Geoscience Reports of Shimane University. (in press). (2003)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi