研究課題/領域番号 |
13450019
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
長尾 忠昭 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (40267456)
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研究分担者 |
櫻井 利夫 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20143539)
稲岡 毅 岩手大学, 工学部, 助教授 (40184709)
長谷川 修司 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00228446)
薛 其貞 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (50323093)
藤川 安仁 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (70312642)
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キーワード | EELS / エネルギー分散関係 / 電荷 / 電子回折 / エピタクシー / シリコン |
研究概要 |
エピタクシャル金属超薄膜や金属的電子状態をもつ表面超構造、低次元導電性固体などは近年興味深い物理現象が数多く見出され、また電子デバイスのミニチュアリゼーションの観点からもその注目度は年々高まっている。本研究では、これまでエネルギー分散の測定が難しかった低次元プラズモンの精密測定を行うことで低次元電子系、ホール系のダイナミクスの詳細を明らかにし低次元伝導構造をベースとした新材料創製へ向けた基礎原理・指針を探る。さらに、高分解能低速電子回折法(HRLEED)によるナノモルフォロジー制御の技術により低次元系に良く規定されたナノスケール変調構造を導入し、集団運動する電荷(プラズモン)が散乱されたりナノ構造に閉じ込められる際のダイナミクスを調べ、それに起因する新しい機能物性発現の可能性を探索してゆく。 本年度は研究代表者が東京大学理学部から東北大学金属材料研究所へと移動した為、実験装置の再立ち上げを行い、その後、試料冷却可能なクライオスタットとそれをマウント可能な特注製作のXYZ移動機構を準備した。また、真空槽内の試料準備ステージにRHEED電子銃クヌーセンセルを装備し、半導体表面の清浄化とエピタクシャル成長の環境を整え、様々な金属の成長を開始した。 また、理論面では分担者稲岡が電子相関効果を取り入れたシートプラズモンのエネルギー分散関係を導出し、3次元系に比べて、我々が扱う2次元系におけるプラズモンの解析には電子相関効果が無視できない事を見出した。
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