研究分担者 |
東田 賢二 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70156561)
尾田 安司 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (20091340)
青野 雄太 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (70264075)
大見 泰明 トヨタ自動車(株), 第一車両技術部, スタッフエンジニア(研究職)
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研究概要 |
1.SUS316Lステンレス鋼の疲労特性を大気中,絶対圧1MPaの水素ガス雰囲気および窒素ガス雰囲気で調べ、以下の結果を得た. (1)水素ガス雰囲気における疲労き裂発生寿命は,大気中のそれに比べ長い傾向にある。 (2)水素ガス雰囲気はき裂伝ぱ速度を加速させる傾向にある。 (3)各環境試験における破面は延性破面が支配的であり,ストライエーションも観察される.水素による加速は,水素が及ぼすすべり挙動への影響にあると思われる. (4)大気中における本材料の疲労限度は微視的き裂の停留限界で決まっているが,大気中と水素ガス中の疲労限度に差は認められなかった. 2.A6061-T6アルミニウム合金の疲労き裂伝ぱ特性を大気中,絶対圧1MPa水素ガス雰囲気および窒素ガス雰囲気で調べた. (1)水素ガス雰囲気はき裂伝ぱ速度の加速因子と思われるが,さらに検討を要する. 3.A6061-T6アルミニウム合金予ひずみ材の大気中における疲労特性を調べた. (1)引張りによる予ひずみで微小なき裂が発生した. (2)予ひずみ材と予ひずみ無し材の疲労限度には差は認められなかった. (3)応力レベルによるが,予ひずみの有無によって疲労き裂発生,き裂伝ぱ挙動に違いが認められた.
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