研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し,これまでに以下の結果を得た. 1.平成13年度に引き続き,符号側でレンジブロックの面積を2倍に拡張することによって復号側で2枚の再生画像を得,誤り検出および誤り修正を行うメカニズムを核とした誤り耐性の高いフラクタル画像符号化について,更なる最適化,理論による裏付けの検証を行った. 2.提案手法においてその拡張レンジブロックの最適な形状を調べるため,そのそれぞれの拡張レンジブロックの形状に対して最適とされたドメインブロックとの画素値の平均二乗誤差を測定した.この実験によりレンジブロックを拡張した際のフラクタル理論を適用するのに最も適した形状を知ることが出来た.またそれが正しいことを符号化・復号化のシミュレーション実験によるSN比の比較からも確認した. 3.復号側での誤り検出に過程のメカニズムについても考察を加え,閾値処理によって誤り検出を行う場合に,必ずしもその判断が正しくない場合があることを突き止め,それが再生画像の誤り修復効果を減少させ,再生画像の画質劣化を招いていることを確認した. 4.3.のような誤り修復のロスをなくすために,予め符号器に誤りの誤検出が起こらないドメインブロックを検索し直すような前処理を加えることにより,復号側で誤りの誤検出が起こらないように改良した. 5.4.のアルゴリズムに基づく符号器,復号器によって,従来の誤り検出率を減少させること無く誤り誤検出をほぼなくすことに成功した.これはフラクタル画像符号化においてはドメインブロックの最適解が必ずしも唯一絶対でないことと関連している. 6.以上の結果,誤りの発生する環境において,提案法は従来法比べ最高数db程度の画質改善効果があることが確認された.
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