研究課題/領域番号 |
13450156
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
石橋 豊 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (40252308)
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研究分担者 |
伊藤 嘉浩 名古屋工業大学, 工学部, 助手 (50335098)
田坂 修二 名古屋工業大学, 工学部, 教授 (80110261)
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キーワード | 触覚メディア / 分散仮想環境 / 3次元仮想空間 / マルチメディア / サービス品質制御 / メディア同期制御 / トラヒック制御 / 誤り制御 |
研究概要 |
分散仮想環境における触覚メディアに対するサービス品質(QoS:Quality of Service)制御方式として、主にメディア同期制御方式とトラヒック制御方式を検討した。そして、研究代表者らが音声・ビデオ用に以前に提案したVTR(Virtual-Time Rendering)メディア同期アルゴリズムを触覚メディア用に拡張した。また、ネットワーク負荷に応じて触覚メディアの転送レートを変更するトラヒック制御方式を考案した。そして、3次元仮想空間内の一つのコンピュータグラフィクス(CG)オブジェクトを、触覚メディアインタフェース装置を用いてネットワーク経由で操作する実験を行い、アプリケーションレベル及びユーザレベルQoS(それぞれ、客観的及び主観的なQoS)を評価し、それらの有効性を示した。これら2レベルのQoSパラメータ間の関係も明らかにした。さらに、触覚メディアの誤り制御には、再送や誤り訂正符号を用いるよりも、トラヒック制御にも使用可能なdead reckoning(推測航法)の方が適していることが分かった。 また、触覚メディア以外に音声やビデオを分散仮想空間内で扱うための準備として、3次元仮想空間内に複数のビデオと音声を出力する状況を考えた。オブジェクトの総体的な重要度の概念を導入し、その重要度を考慮して基準とすべき出カタイミングを決定して複数端末間で音声とビデオの出力タイミングを揃える端末間同期方式を提案した。そして、実験により、提案方式の有効性を確認した。 この他、ビデオの空間的な出力品質を考慮した音声・ビデオのメディア同期品質の評価を行うと共に、メディア同期外れを予防する制御方式のメディア同期品質の比較も行った。これらの評価においても、上記の2レベルのQoSを扱い、両QoSパラメータ間の関係を明確にした。
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