研究分担者 |
二見 亮弘 東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (20156938)
渡邉 高志 東北大学, 情報シナジーセンター, 助教授 (90250696)
加納 慎一郎 東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00282103)
中谷 裕教 理化学研究所, 脳科学総合研究センター, 研究員(研究職) (30333868)
半田 康延 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00111790)
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研究概要 |
末梢の変性していない個々の神経・筋系を外部から刺激することで,麻痺患者の運動機能を再建する技術である機能的電気刺激(FES)において,使用者の残存機能を制限することなく装置の随意的制御を可能にすることを目的とした,ヒトから計測される生体信号の検出・弁別手法の開発を行った. 1.神経束から計測される神経インパルス列の弁別処理法の確立 FES装置に与える患者の随意的な意思を反映した生体情報源として,末梢神経束から神経インパルスを検出し,これを弁別処理してFES装置の制御の多様性を向上させることを目指して,(1)神経インパルス列の神経束からの高精度計測手法の開発、および(2)計測した神経インパルスからの複数情報の抽出アルゴリズムの提案を行った. 2.ユーザによる脳波・眼電図成分の随意的制御法の開発 手の動作と肘の動作を選択するといった,いわゆるメニュー選択を随意的な意思によって行うための新しい生体情報源として,脳波の活用をはかる手法を明らかにするために,(1)脳波の高精度計測システムの構築,(2)脳波からの運動関連活動成分の抽出に関する研究を行った. 3.FES機器と制御命令源とのインターフェースの開発 上記の2種類の新しい生体情報源とこれまで用いられてきている情報源を組み合わせて,随意的な意思を反映したFES制御ための情報を提供するための検討を行った.生体信号からのFES制御信号の抽出を行う手法を開発し,それらをFES制御インターフェースに用いる方式について検討を行った.
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