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2001 年度 実績報告書

視覚代替のためのマルチモーダル・インタラクティブ画像呈示

研究課題

研究課題/領域番号 13450170
研究機関三重大学

研究代表者

野村 由司彦  三重大学, 工学部, 教授 (00228371)

研究分担者 大岡 昌博  静岡理工科大学, 理工学部, 助教授 (50233044)
松井 博和  三重大学, 工学部, 助手 (10303752)
加藤 典彦  三重大学, 工学部, 助教授 (70185859)
杉浦 徳宏  三重大学, 工学部, 助手 (50335147)
キーワード視覚代替 / マルチモーダル / インタラクティブ / 画像呈示 / 聴覚 / 指先位置感覚 / 学習効果 / 知覚時間
研究概要

1.音による画像呈示
(1)呈示画素数
画素数,すなわち音の表示数が5を超えると(人間が短期記憶できる数,7±2に対応していると考えられる),知覚率が急に低下していることがわかった.この結果により,呈示音数として4以下を採用した.
(2)呈示画素パターン
1×1呈示と2×2呈示とを比較した.その結果,知覚時間については,音呈示方法間で有意差はなかった.一方,知覚した図形の評価については,2×2呈示の方が有意に有効であることがわかり,これを採用した.
2.指先位置感覚
タッチパネルを用いた基礎実験の結果,指先位置の知覚の誤差の標準偏差は,水平方向,垂直方向でそれぞれ,σ_x=1.2mm,σ_y=1.7mmであり,両者の平均はσ=1.5mmであった.約3σに相当する5mmを指先位置知覚の相対的解像度とみなし,この値に対応する画素間隔,17画素(5.1mm)を最適呈示画素間隔として設定した.
3.学習効果実験
最も学習効果が現れ易い実験の1セット目と4セット目の2つのデータについて検定を行った結果,知覚時間は両セット間で有意差ありと認められた.
4.辺長,コーナー数と知覚時間との関係
凹も含む多角形による実験により,Y=0.000474・l_s+0.164・n_cなる回帰式を算出した.ここで,Y:規格化知覚時間[S],l_s:図形の周囲辺のうち,斜め線の長さの合計[画素],n_c:図形のコーナー数(辺の数)である.規格化知覚時間とは,被験者毎に規格化したものであり,個々の知覚時間を平均知覚時間で除算した値である.なお,縦,横線の長さは,他の要因に比べると影響度は小さく,今回のデータでは有意に関係付けることはできなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Yoshihiko Nomura: "Image Pattern Perception by Interactive Sound Presentation"Proceedings of 23rd Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society. #369-1-4 (2001)

  • [文献書誌] 西濱小百合: "インタラクティブ音響呈示による画像の知覚"電子情報通信学会研究技術報告. WIT2001-12. 13-18 (2001)

  • [文献書誌] 西濱小百合: "聴覚を利用した画像の知覚"平成13年三重地区計測制御研究講演会講演論文集. A-10. 1-6 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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