• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

感性情報の客観的計測-生理・知覚センサによるマルチモーダルセンシング-

研究課題

研究課題/領域番号 13450171
研究機関大阪大学

研究代表者

井口 征士  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (90029463)

研究分担者 木村 朝子  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (20324832)
日浦 慎作  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (40314405)
佐藤 宏介  大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助教授 (90187188)
キーワード感性情報 / 生理指標 / 主観評価 / 呼吸 / 鼻部皮膚温 / 脈波 / 操船シミュレータ / 色聴
研究概要

感性情報は主観的であるという前提でスタートした感性情報処理研究では、アンケート調査をベースとした評価が中心であった。しかしこのような研究は、人間の感じ方を正しく表現したものとは言い難い。その原因の一つは,主観評価の不確定性にある.同じ被験者であっても温度や湿度などの環境状態や,健康状態が変化することにより評価結果も変化することがある.この問題について最も重要な問題は、実験時の被験者の内面的な要因によって結果が大きく異なる場合もある.その一つが被験者の実験対象に対する注意の問題である.例えば実験時,被験者の注意が評価対象に向いていないとすれば,その主観評価結果は評価対象に対する真の結果とは言い難い.これに対して我々人間は、感動、苦痛などの感情を抱く際、背筋がぞくぞくする、顔がほころぶ、息を呑む、手に汗を握るなど表情変化や生理的表現を伴う。そこでここでは生理・知覚センサにより主観的感性情報を客観的に捉える計測の研究を行った。ここで取組んだ研究は、呼吸、鼻部皮膚温、脈波、皮膚コンダクタンスであった。研究対象は、テレビ視聴、計算と音楽刺激の「ながら環境」、船舶操舵シミュレータ操作時、3DVR環境での蛍狩りなど、さまざまな作業環境において、主観的印象やストレスが、いかにして客観的にはかれるかという取組を行い、所期の成果を得た。また音楽作品の即興的創作を通じて人間の緊張や快感が表面皮膚電位と脈波に現れることを、インタラクティブミュージックのライブコンサートで確認した。これは単にコンサートステージだけでなく、リハーサル中や、聴衆の側にも同様な生理的変化が発生したことを確認している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 村井康二, 林 祐司, 瀬井裕子, 井口征士: "操船シミュレータの水平視野角と現実感の関係-重心動揺と鼻部皮膚温の計測-"日本航海学会論文集. 106号. 131-138 (2002)

  • [文献書誌] 村井康二, 林 祐司, 内藤晴嗣, 井口征士: "シミュレータ映像による身体動揺"日本航海学会論文集. 107号. 47-54 (2002)

  • [文献書誌] 村井康二, 林 祐司, 井口征士: "操船シミュレータを用いた視覚的船体横揺れに対する身体・生理応答に関する基礎研究"電気学会論文誌C編. 122巻12号. 2172-2179 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi