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2002 年度 実績報告書

視覚環境情報の精細度・フラクタル性が人間に及ぼす影響の感性計測

研究課題

研究課題/領域番号 13450173
研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

仁科 エミ  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (20260010)

研究分担者 河合 徳枝  国際科学振興財団, 研究開発部, 専任研究員 (50261128)
本田 学  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助教授 (40321608)
大橋 力  千葉工業大学, 情報科学部, 教授 (90015652)
キーワード脳波 / fMRI / 視覚像精細度 / フラクタル / 心理・行動学的指標
研究概要

この研究では、自然性の高い視覚環境情報に特徴的な高精細度やフラクタル性といった信号構造特性の違いが人間におよぼす感性的な影響を、非侵襲的脳機能計測を中心とする脳生理学と心理学・行動学的手法とを有機的に組みあわせ用いることによって明らかにすることを目的とする。そのために平成14年度は下記の研究を行った。
まず、映像メディア情報が人間に及ぼす影響を計測するために、多様な視覚環境情報素材を非圧縮のデジタルハイビジョン映像撮影システムをもちいて、実在の自然環境ならびに細密性の高い美術品、対照条件として都市環境を対象として調査・収録を実施した。収録した映像素材の信号構造の物理特性について、その精細度、フラクタル性をはじめとする信号構造解析を行い、自然性の高い視覚環境情報と現行の電子情報メディアにおける視覚情報との間で顕著な差異のあるパラメータを検討した。また、fMRIにおいて高精細の静止画・動画を環境情報として視野の広範囲に持続的に呈示するうえで必要なソフトウェア制御手法、および、計測環境のストレス緩和のための聴覚情報印加法を開発し、実験環境の整備をおこなった。生理実験での呈示試料として用いるために、さきに同定したパラメータを人為的に操作した映像試料を試作した。
以上の検討によって作成した呈示用試料(静止画および動画)を呈示して、fMRIによってそのときの被験者の脳神経活性を撮像する予備的実験をおこなった。ここにおいて、fMRIの計測環境が被験者に及ぼすストレスを低減するために、セラミックスヘッドフォンを経て呈示する広帯域音響が有効性を有することを確認した。また同一被験者をもちいて、脳波計測・生理活性物質計測および心理的・行動学的反応の予備的計測をおこない、多元的な指標をくみあわせて環境情報が人間におよぼす影響を検討するための情報呈示手順を策定した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Oohashi T., Kawai N., Nishina E.et al.: "Auditory display for deep brain structure activation : Hypersonic effect"Proceedings of the 8th International Symposium on Auditory Display. 248-253 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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