研究概要 |
(1)損傷コンクリートの物性評価,(2)コンクリートの圧縮特性の定量化,(3)AEレートプロセス解析法の開発,(4)コンクリート材料への損傷力学の適用などに関する初年度の成果に基づいて、それぞれの研究テーマについて,さらにデータの拡充をはかった.ここで,AE計測については実験室で実施する際の汎用的なシステム並びに手順の開発についても検討することになった. これらの成果については積極的に国際誌(2件)及び国際会議等で発表し(2件)、最先端の研究動向の公表を心がけた. さらに,以下の研究テーマを新たに展開し、レートプロセス解析による定量的な損傷度評価法の開発に結び付けることになった. (5)劣化コンクリートの損傷度の評価 これまでの実験データを基に,データベースの構築とその拡充を図った.これにより,わずかな数のコア供試体の試験での損傷度評価の可能性が示された. (6)コンクリート損傷度の損傷力学による定量化 コンクリートの種々の損傷を伴う要因を研究対象とし、それらの損傷したコンクリートの損傷力学による損傷度の定量化を目指し,硫酸塩劣化のコア供試体の採集と実験を実施した. (7)AEレートプロセス解析による損傷コンクリートの評価 AE計測法を適用した実験結果に基づいてレートプロセス理論の適用性を明らかにし、レートプロセス解析法としてデータベースに基づく定量的な評価手法を検討した.
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