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2002 年度 実績報告書

河川下流域の流量特性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13450199
研究機関北海道大学

研究代表者

吉田 静男  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30001324)

研究分担者 西田 修三  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40172663)
キーワードエスチュアリ / 二層密度流 / 水位 / 感潮河川 / 流量 / H-Q曲線 / 吹き寄せ / 気圧
研究概要

今年度は夏季の2ヶ月間にわたり石狩川下流域の水理観測を遂行し以下の諸点を明らかにした.
1)河口部では潮汐を100%感知するが少なくとも河口上流26.5kmに至るまで位相を遅らせつつ振幅が若干増す.さらに進入した潮汐は河口上流44.5kmに至るまでに急激に減衰する.
2)河口上流26.5kmまでの水位から小樽港の計算潮位を差し引くと下流域の水位から潮汐変動を除去できた.
3)気圧変動ΔPによる海水面水位の上昇量Δhは次式で与えられる.【numerical formula】
4)河川下流域の水位から気圧よる変動量Δhを差し引くと気圧の影響を除去した水位を得ることが出来た.
5)上記の方法で潮汐と気圧の影響を除去した河川水位のうち風速が3m/sec以下の風が弱い場合のデータから水位と流量の関係を得た.なお,このときの流量は非感潮域の河口上流44.5kmで観測されたもののうちで時間変化がほとんどない場合のものある.
6)河川水位から上記の潮汐,気圧,河川流量を除去されたデータについて風向を考慮して風速と水位の関係を求めると風によって変動する水位変化が明らかになった.一例として河口からの距離が26.5kmでの風速と水位上昇量の関係を2次式で近似すると次式を得る.【numerical formula】ここにH(m)は風以外の影響を除去した水位でU(m/sec)は風速の最大値である.
7)下流域の水位から,上記の潮汐,気圧,風の影響を除去することによって真のH-Q曲線を得ることが出来た.この方法で予測した流量は非感潮域の河口上流44.5kmで観測された流量とほぼ一致した.
なお,これまでの研究成果は水工論文集(第47巻)に掲載した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横尾啓介, 吉田静男, 西田修三, 荒川範彦: "感潮域における河川水位決定要因の定量的評価"水工学論文集. 47. 961-966 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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