研究概要 |
平成13年度は下記の項目について検討を進めた ・レーダ観測の準備と試行 Xバンドレーダ装置を独立行政法人港湾空港技術研究所の波崎観測桟橋に設置し,波浪の観測を行った.うねり性の波,風波性の波がそれぞれ来襲している時にデータを取得し,所定のレーダエコー画像が取得されることを確認した.レーダエコー取込ボードのデータ取得間隔が2秒あるいは3秒と固定されていたために,波浪の状況に応じ,サンプリング条件を柔軟に変更することが困難であった.この点は,画像取込ボードの供給元と検討を行い改善を次年度に行う. ・レーダエコー画像の解析方法の検討 今年度は,レーダエコー画像の輝度値が大きいところに波峰があるとして,その進む速度を推定し,局所的な水深を推定することを検討した.このために岸沖方向に取り出したライン画像を作成し,波峰の岸沖方向の伝播速度を求めた.これから,分散関係式を用い,局所的な水深を求めた.海底地形の概略の形を知ることはできたが,バーを常に捉えることは困難であった.また,波の最大遡上位置,swash zone内の地形は良好に把握された. 次年度には次の点について検討する ・レーダエコーと波峰の対応性の確認 ・波動方程式を用いた検討による海底地形の推定可能性のシミュレーション
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