研究分担者 |
木村 正彦 東急建設, 建設エンジニアリング部, 研究職
清家 剛 東京大学, 大学院・新領域創生科学研究科, 助教授 (60236065)
大橋 好光 熊本県立大学, 環境共生学部, 助教授 (70160603)
藤田 香織 東京都立大学, 大学院・工学研究科, 講師 (20322349)
田中 禎彦 文化庁, 建造物課, 文部技官(研究職)
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研究概要 |
本年度は,組物3種類各1体を対象とした動的載荷試験をポラス暮らし科学研究所の実験施設にて,行った.実験には動的アクチュエーターを用い,入力には三角波・正弦波および過去の振動台加振の結果から得られた応答変位の時刻歴波形を試験体頭部に入力した。試験体には、過去の振動台加振試験および平成13年度に行った静的水平加力試験と同じ形状の形状・仕様の出三斗を標準形とし、寸法をこの3/2倍にしたもの(大)と2/3倍にしたもの(小)各1体とした。なお、大の試験体は建長寺の法堂、小の試験体は津観音五重塔5層の組物の大きさに相当する.組物の大変形領域での挙動を把握し,その復元力特性および変形の特徴に関する考察を行った. 平成13年度に行った静的水平加力試験の結果と比較することにより、組物の速度依存性について考察した。その結果、復元力特性は静的載荷とほぼ同様の結果が得られたが、剛性は静的な載荷と比較すると大きくなり速度依存性が認められた.また、過去に提案した組物の履歴モデルおよび剛性の評価方法を異なる寸法の試験体に適用し考察を行ったところ,履歴モデルは適用が可能であることを明らかにした.
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