研究課題/領域番号 |
13450226
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
西川 孝夫 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (30087275)
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研究分担者 |
岸田 慎司 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (10322348)
山村 一繁 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (30220437)
北山 和宏 東京都立大学, 工学研究科, 助教授 (70204922)
白都 滋 東急建設, 技術研究所, 主任研究員
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キーワード | 三方向外力 / 鉄筋コンクリート / 柱・梁接合部 / 破壊機構 / せん断 / 付着 / 静的載荷実験 |
研究概要 |
立体柱・梁接合部試験体4体を作製して、水平2方向力および鉛直力を与える静的実験を行った。実験変数は柱・梁接合部回りの応力状態および柱・梁接合部の形状とした。すなわち、梁主筋を多段に配筋する、あるいは梁主筋を上下1段のみに配することによって接合部回りの応力状態を操作した。また、柱の4面から梁が貫入する(主方向・直交方向ともに十字形となる)場合と3面から梁が貫入する(主方向は十字形であるのに対して直交方向はト形となる)場合とを対象とした。試験体は実物の約1/2スケールである。柱・梁断面は当研究機関における既往の実験との連続性を考慮して、梁断面は250mm×350mm、柱断面は350mm×350mmとした。梁部材から接合部への力の流れを単純化するため、および柱・梁接合部の破壊を観察しやすくするため、床スラブは付けなかった。 接合部破壊を詳細に追跡することを目的として、接合部コア・コンクリートの局所的な変形状態、接合部パネル全体の変形性状などを測定するために、試験体の柱・梁接合部にはコンクリート埋め込みゲージを設置するとともに高精度変位計を取り付けた。柱・梁主筋や接合部横補強筋のひずみを詳細に測定した。実験では一定圧縮軸力下での水平2方向載荷を実施するが、その際の加力経路として柱頭の描く軌跡が8の字となるような載荷履歴を採用した。これはある方向の柱頭水平変位を一定に保持したまま、他方向に水平加力することによって、2方向水平力載荷が柱・梁接合部の破壊過程に与える影響を明瞭に調査することが可能になるためである。なお、試験体に接触することなく柱頭の水平変位を測定するために、レーザー変位計1台を新規に購入した。 実験では、想定通り2方向水平力によって接合部せん断破壊が発生した。接合部コア・コンクリートのひずみ状況、梁付け根のコンクリートの応力状態、梁主筋および柱主筋の付着性能などを詳細に橦討することによって、立体柱・梁接合部のせん断破壊のメカニズムを検討した。また、圧縮軸力と2方向水平力を受ける立体柱・梁接合部のせん断強度を定量的に評価する方法を考察した。
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