研究課題/領域番号 |
13450230
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
田村 幸雄 東京工芸大学, 工学部, 教授 (70163699)
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研究分担者 |
松井 正宏 清水建設, 技術研究所, 研究員
吉田 昭仁 東京工芸大学, 工学部, 助手 (90329219)
菅沼 信也 東京工芸大学, 工学部, 講師 (80267533)
大竹 和夫 竹中工務店, 技術研究所, 研究員
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キーワード | 台風シミュレーション / 気象観測 / 日最大風速 / 修正Jensen-Franck法 / ドップラソーダ / 上空風 / 地表面粗度 / 数値解析 |
研究概要 |
今年度は、以下のことを行った。台風シミュレーション手法の精度を向上させるため、過去の台風記録のパラメータを整理し、1951年〜2000年の台風記録を収集し、台風シミュレーションに必要な年間発生数、中心気圧低下量、台風移動速度、最大旋衡風速半径等のパラメータを統計的に整理し、回帰式を作成し、日本の約150カ所の気象官署毎の台風シミュレーションモデルを作成した。次に、これらの台風記録および気象観測記録を整理し、台風経路情報から1時問(または6時間)毎の台風中心位置を算定し、台風シミュレーションモデルによる各気象官署位置での風向、風速を算出し、同時刻の風向、風速観測記録との間の相関を求めた。実観測記録と台風シミュレーションによる上空風との相関に基づいて地上風への換算を行い、気象官署設置地点での、台風シミュレーションに基づく仮想観測記録作成のための準備作業を完了した。また、台風の経路情報に基づき、各気象官署の日最大風速記録を、台風、非台風に分類し、それぞれの日最大風速記録により、修正Jensen-Franck法に基づき再現期間値を求めた。さらに、気象官署周辺の各年の16風向別地表面粗度を、風速のガストに関する気象記録に基づき算定し、気象官署周辺の環境調査記録と比較し、数値化した。また、東京都内の2カ所のドップラソーダによる上空400〜500m程度までの地上風観測結果から、地表面粗度変化による風速増減率に関する情報を整理した。かつ、当該市街地領域を対象として数値解析を実施し、解析結果と実測結果の対応を検討した。
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