研究課題/領域番号 |
13450235
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橘 秀樹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (80013225)
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研究分担者 |
押野 康夫 , 財団法人・日本自動車研究所, 部長・主席研究員
山本 貢平 , 財団法人・小林理学研究所, 所長 (70142049)
桑原 雅夫 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50183322)
上野 佳奈子 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (10313107)
坂本 慎一 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (80282599)
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キーワード | 環境騒音 / 道路交通騒音 / 等価騒音レベル / 環境モニタリング |
研究概要 |
平成10年に改正された「騒音に係る環境基準」では、環境騒音の状況に関して従来の点的把握から面的把握に変更され、評価指標としても騒音レベルの中央値(L_<50>)から国際的に広く用いられている等価騒音レベル(L_<Aeq>)に変更された.また「環境影響評価法」でも大規模開発の際には環境の変化を正確に把握することが必須となった.このような背景の下に、本研究では、L_<Aeq>によって騒音の状況を正確に把握し、その結果を客観的な形で表示する手法を確立することを目的としている。その研究の初年度の研究内容は下記のとおりである。 (1)道路交通騒音の等価騒音レベルの測定方法に関する検討 「騒音に係る環境基準」の改正の際に採用された等価騒音レベルの測定方法に関して、紙計的に安定した結果を得るための測定時間、測定対象以外の音の除外方法などについて検討を行った。 (2)計算による騒音の推計 環境騒音モニタリングのためには、実測とは別に計算による推計手法を開発する必要がある。そこで、研究代表者らが中心となって開発した日本音響学会道路交通騒音予測モデルASJ Model 1998を用いて、計算結果と実測結果の対応について検討した。また、有限差分方を用いて、遮音壁による騒音の減衰効果、半地下・掘割道路からの騒音の伝搬性状などについて数値解析手法の開発を行った。 (3)大型車の影響に関する実測調査 道路交通騒音で支配的な大型車の影響を調べるために、その混入率が著しくなる正月元旦と平常日に同一地点3箇所で実測調査を行った。その結果、大型車の混入率の増大に伴う騒音レベルの増大の傾向を確認すると同時に、車種構成と自動車交通流の平均車速との関係およびそれによる騒音レベルの変化等について有益なデータが得られた。
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