研究概要 |
本年度は、前年度の成果をもとに、置床の開発、及び試作を行った。置床は、約1,200mm角であり、実際にはプラスティックなどの合成高分子化合物で製作することを想定しているが、本年度は、試作品であることを勘案し、木材で試作を行った。 また、試作を行った置床パネルについて、既存の置床パネル用脚を用い、3回に渡り置床の敷設実験を行った。これにより、パネルと脚の取り合いや、置床システムの施工性などに関する検証を行った。 さらに、本年度開発した置床システム、及び昨年度開発した間仕切システムを統合した内装システムについて、そのおさまりや、施工上の問題点を検証するため、8畳ほどの実大モデルを作成し、施工実験を行った。実験は、集合住宅の躯体を模した、木製の仮想躯体のなかに、アルミの押出成形で製作したスタッド、木製の床パネル、及び壁パネルによって構成される内装システムを組み立て、壁仕上げ、床仕上げまで行った。実験は、二度にわたって行われ、一度目の実験で、内装システムの問題点を抽出し、改良が加えられる点については改良を加えた上で、二度目の実験を行った。この実験により、本研究で開発を行った内装システムの有効性を確認するとともに、今後さらに改良を加えるべき課題を見いだすことが出来た。
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