研究課題/領域番号 |
13450252
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
西村 征一郎 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (50093357)
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研究分担者 |
中川 理 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (60212081)
竹内 次男 京都工芸繊維大学, 美術工芸資料館, 助教授 (30069827)
石田 潤一郎 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (80151372)
松隈 洋 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (80324721)
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キーワード | 大阪そごう / 有楽町そごう / 村野藤吾の設計研究会 / 第13回村野藤吾建築設計図展 / 村野藤吾建築設計図展カタログ3 |
研究概要 |
(1)設計図資料の分析 平成11年度、12年度に引き続き平成13年度も厖大な預託資料の整理・分析を行なった。原図の損傷が進まないよう細心の注意が必要なことに加え、作業場所の環境の制限もあったが、本学O.B.、ゼミ学生たちのボランティア協力により目標を達成した。 (2)村野藤吾の設計研究会 研究会も継続中であるが、平成13年度の5回を加え、計20回を数える。第15回は「大阪そごう」と「浪花組本社ビル」、第16回は、活動方針の確認、第17回は「綿業会館」「旧大ビル」、第18回は「都ホテル」、第19回は「関西大学キャンパス」と、調査見学に加え、委員の解説と担当者等を交え、設計の経緯について研究した。 (3)資料収集 村野最晩年の作品「谷村美術館」を訪れ、建設当時の貴重な資料のコピーを収集した。平成13年の展覧会テーマの設定に関連して現在は用途が変わってしまった「有楽町そごう」、「読売ホール」を調査した。 (4)展覧会 12月3日〜15日、第3回の村野藤吾の設計図展を開催。テーマは「村野藤吾とふたつのそごう」である。整理・分析の完了した「そごう」関係の図面から選定した120点強。当時の図面に加え調査補完した大阪そごうのファサード模型が主たる内容である。 (5)シンポジウム 12月15日(土)には、第3回となる関連シンポジウムを開催。基調講演は建築評論の大御所、川添登と第6回村野賞受賞者・永田祐三の両氏。シンポジウムでは両氏に加え、本学の石田潤一郎が参加。研究代表者の西村征一郎が司会。忌憚のない建築評論と村野論に終始し盛況であった。 (6)カタログ (5)の展覧会のカタログの企画と出版であるが、これも、これまで同様図版に加え、数点の関連論文やインタビュー記録を掲載するあり方を踏襲している。
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