研究課題/領域番号 |
13450402
|
研究機関 | 東京商船大学 |
研究代表者 |
今津 隼馬 東京商船大学, 商船学部, 教授 (00016958)
|
研究分担者 |
庄司 るり 東京商船大学, 商船学部, 講師 (50272729)
藤坂 貴彦 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (00345399)
覚前 修 東京商船大学, 商船学部, 助教授 (50334553)
蔵隅 保男 東京商船大学, 商船学部, 助手 (20272726)
|
キーワード | AIS / OZT / 航行情報統合 / 衝突回避 / 航行情報表示 / 見張り支援 / 避航領域 |
研究概要 |
船舶交通の監視においては、相手船に関する情報を的確に収集するととが必要である。この相手船に関する情報は、今まで目視とレーダの二つの手段で収集されていたが、これにAISが加わることになった。しかしながら、それそれの手段で収集できる情報の種類や質は異なり、また収集できる範囲も限界がある。このため同じ種類の情報の場合、どの手段で得た情報を使うのが最適かをその都度判定して使用する必要があり、また種類の異なる情報については、その船の情報として加える必要がある。ここではこうした情報統合化のためのプロセスとして、視覚情報の元になる景観画像をカメラで取り込み、この景観座標の中にレーダやAISによる相手船位置をプロットする方法で3種類の位置情報を同一画面に提示することとし、その有用性についてシミュレータ実験により調べた。この結果、景観画像は船橋当直者にとって直接得られる情報源であり、これにレーダやAIS情報をプロットしたことで、当直者による情報チェック機能を飛躍的に向上できる可能性があることが判った。今はこれをベースにして、情報選定・統合プロセスの自動化について研究を進めている。 次に、ある船を基準にした場合の衝突危険箇所とその分布を表す指標として、OZT(相手船による妨害ゾーン)を提案した。そしてこの指標を景観座標の中に表示する方法について考察した。操船シミュレータを使って、このOZT表現の有効性を調査した結果、船長や水先人等のベテランによる衝突危険判定およびそれに基づいた衝突回避行動にこの表示が良くマッチしていること、またOZTの記録データからは、今まで相手船の位置記録データから推定していた避航領域が求められる可能性が示された。
|