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2001 年度 実績報告書

緩み領域の強度回復に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 13450415
研究機関東京大学

研究代表者

大久保 誠介  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (90092155)

研究分担者 秋山 政雄  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (00011172)
福井 勝則  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (70251361)
キーワード岩石 / 粘弾性 / 構成方程式 / 強度回復 / 緩み領域 / トンネル / 坑道 / 地下構造物
研究概要

坑道などの地下構造物を設けたとき、その周辺の岩盤は何らかの損傷を受ける.これまでの認識では、時間の経過にともなって損傷を受けてできた緩み領域は次第に拡大してゆき,その結果,坑道の安定性も当然低下するし,周辺の地下水の流動も活発になる.時間経過にともなう緩み領域の拡大や安定性の低下は,多くの場合,緩慢かもしれないが,周辺の岩盤が次第に劣化していくと考える限り,設けた地下構造物をかなりの期間にわたって監視する必要があるので,経費の点で問題が生ずるし,何年か後にどのような状態になるかを問われたとき,正確に回答することは困難である.しかしながら,これまでの申請者の知見によれば,適当な支保が施された地下構造物においては,強度回復が期待でき緩み領域が縮小する可能性もあると考えられる.
本年度は次に記すような実験をおこない,いくつかの岩石で強度回復が実際にみられることを示した.まず,直径25mm×高さ25mmの試験片を用意する.これを内径26mmのパイプに入れる.そして押し棒で押す.ピーク強度を過ぎてからも押し棒を押しこんでいくと,ばらばらになった岩片は横に膨らんでいく.さらに押し棒を押しこむと,荷重は次第に増加してゆき,ばらばらになった岩片は圧密される.この圧密されてできた円柱を取りだし,高さ方向に載荷して圧縮試験をおこなったり,直径方向に載荷して圧裂引張試験をおこない,実際に強度が増加することを確認した.
載荷方法と手順を変えた実験と,水の有るときと無いときの実験をおこなう準備を整えた.さらに,強度回復現象を再現する構成方程式について検討を開始した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大久保 誠介: "緩み領域の強度回復に関する基礎研究"資源と素材. 117・8. 631-638 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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