研究概要 |
(1)クラゲからスフィンゴ糖脂質に特異的に作用し糖鎖を切り出す酵素(エンドグリコセラミダーゼ)を見い出し、その遺伝子のクローニングと大量発現に成功した〓 (2)海洋細菌からスフィンゴミエリンおよびスフィンゴ糖脂質に作用し、脂肪酸を切り離して〓インゴ脂質を生成する酵素(スフィンゴ脂質デアシラーゼ)を見い出し、その遺伝子をクローニン〓 (3)本酵素を用いて、細胞表面糖脂質の様々な生理機能(神経細胞の生存促進作用、シナプナス〓用、EGF受容体のリン酸化調節機能等)を明らかにした。また、スフィンゴ糖脂質の代謝経路の〓いて新しい知見を得た。つまり、細胞内のセラミド量がグルコシルセラミド合成酵素によって〓いること、グルコシルセラミド合成酵素はセラミドによって転写および転写後に活性を調節され〓とを証明した。 (4)ウナギの肝臓からジヒドロセラミド不飽和化酵素を可溶化後,部分精製し,その諸性質を明らかにした。特に,本酵素がミクロソーム電子伝達系の構成素子であることを明らかにした。来年度は,本酵素のcDNAクローニングを目指す。 (5)スギ卵巣からスフィンゴミエリン合成酵素を可溶化し,諸性質を調べた。また,本酵素がPCを基質とし,リン酸コリンの転移反応でスフィンゴミエリンを合成することを明らかにした。来年度は,本酵素の精製とcDNAクローニングを目指す。
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