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2001 年度 実績報告書

環太平洋における過去200年間の流域地表環境と土砂流出フラックス変化

研究課題

研究課題/領域番号 13460066
研究機関信州大学

研究代表者

丸谷 知己  信州大学, 農学部, 教授 (40112320)

研究分担者 戎 信宏  愛媛大学, 農学部, 助教授 (60176782)
清水 収  宮崎大学, 農学部, 助教授 (20178966)
伊藤 哲  宮崎大学, 農学部, 助教授 (00231150)
菊池 俊一  北海道大学, 農学部, 助手 (10250490)
キーワード地表環境 / 森林生態系 / 耕地生態系 / 土砂流出フラックス / ランドサットデータ / 河床堆積土砂 / 滞留規模 / 滞留時間
研究概要

本研究は、流域の地表環境を森林生態系、耕地生態系などのパッチモザイクの集合体として把握し、その位置、形態、規模の時間的変化を明らかにし、この結果と水域に沈積した堆積物から求めた土砂流出フラックスとの関係を解析することによって、近未来における土砂流出フラックスの変化を予測することを目的としている。
流域地表環境の変遷を解析するために、1980年以降についてランドサットTMデータ(既存)を収集整理した。また、それ以前について空中写真を解析した。その結果、高標高地域については、画像中の雲霧および積雪が判読の障害となり、これによって解析の時期が決定された。また、すでに発行されている日本の潜在植生図が有効であることが分かった。は専用サーバーを立ち上げ、これらをデータベースとして外部から任意に利用できるシステムを作成した。
また、土砂流出フラックスについては、洪水段丘と河畔林を利用した土砂の滞留規模と滞留時間を試験的に計測した。その結果、オーバーフロウを除けば、河床堆積土砂の時間的空間的分布は把握できることがわかった。九州の一ツ瀬川と北海道沙流川については、すでにこれまでの調査結果もあり、これを解析した(研究発表参照)。
以上より、地表面の生態系についてパッチモザイクとして解析することは、30m四方以上のスケールでは可能であり、また、土砂流出フラックスについては、数年の誤差を許容すれば堆積地の時系より、解析可能であることがわかった。来年度は、海外のフィールド調査とともに、我が国でもデータ収集と解析、これらの比較検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Kim H, Marutani T: "Scale dependant, seasonal changes in suspended sediment load from the mountainous catchments of Nagano, Japan"Proceedings of Interpraevent 2002 in the Pacific Rim. 1. (2002)

  • [文献書誌] Kasai K, Marutani T.: "Yatate Cteek and Oyabu Creek(Miyazaki, Japan)""Source-to-Sink Sedimentary Cascades in Pacific Rim Geo-Systems"edited by Marutani T. et a. l.. 26-35 (2001)

  • [文献書誌] Shimizu O, Araya T.: "Saru River(Hokkaido, Japan)""Source-to-Sink Sedimentary Cascades in Pacific Rim Geo-Systems"edited by Marutani T. et a. l.. 62-67 (2001)

  • [文献書誌] Marutani T. et al. (Editor): "Source-to-Sink Sedimentary Cascades in Pacific Rim Geo-Systems"Matsumoto Sabo Work Office, Ministry of Land, Infrastructure and Transport, Japan. 183 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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