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2001 年度 実績報告書

オゾン分解を用いたリグニン側鎖完全解析法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13460074
研究機関東京大学

研究代表者

松本 雄二  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30183619)

研究分担者 飯塚 堯介  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (30012074)
キーワードオゾン / リグニン / 立体構造 / 木材 / パルプ
研究概要

オゾン分解法によるリグニン化学構造分析では、リグニン中の主要構造であるarylglycerol-β-aryl ether結合(以下β-O-4結合)に由来するエリスロン酸、スレオン酸の定量をすることによって、同構造のリグニン中の量および立体異性対比についての情報を得ている。今年度はエリスロン酸、スレオン酸に加えて、側鎖α位の縮合型構造に由来するオゾン分解性生物である3, 4-ジヒドロキシ酪酸をオゾン分解物中に同定した。ついで、この酸の生成量の変化に基づいて、リグニンをアルカリ処理した場合の縮合型構造の生成挙動を、アルカリ処理条件との関連で明らかにすることに成功した。アルカリ系の蒸解過程でのリグニン縮合反応の進行について間接的なデータは従来得られていたが、本実験の結果はそれについての、初めての直接的なデータである。
他方、β-O-4結合について、その立体異性対比が材の内部応力の変化と明瞭な相関を持って変化することを明らかにした。この結果は、異なった力学的環境で組織形成が行われると、リグニンの立体構造がそれに対応して変化することを示唆するものである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takuya Akiyama, 他3名: "Erythro/Threo Ratio of β-O-4 Structure as Important Structural Characterestics Improvement of ozonation method for the quantitative analysis of lignin side-chain structure"J. Wood Science. (in printing).

  • [文献書誌] Tomoko Sugimoto, 他3名: "Erythro/Threo Ratio of β-O-4 Structure as Important Structural Characterestics Changes in Erythro/Threo Ratio of β-O-4 Structures during Delignification"Holzforschung. (in printing).

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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