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2003 年度 実績報告書

筋原線維タンパク質の水溶化機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13460115
研究機関北海道大学

研究代表者

服部 昭仁  北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (50125027)

研究分担者 若松 純一  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (30344493)
西邑 隆徳  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10237729)
キーワード筋原線維タンパク質 / ミオシン / 溶解性 / フィラメントネットワーク
研究概要

前年度までに、筋原線維タンパク質の水溶化には低イオン強度下においてミオシンが溶解することと密接に関係していることを明らかにした。そこで、今年度は、低いオン強度下でのミオシンの可溶化の機構を明らかにするため、ミオシンの中性低イオン強度溶液に対する溶解性の変化とその際のミオシン分子の存在様式と形態変化を追究した。低イオン強度溶液へ透析後のミオシン懸濁液を100,000×gで120分間、超遠心分離し、上澄液を回収した。懸濁液および上澄液のタンパク質濃度を測定し、溶解度を算出すると共にミオシンの形態を透過電子顕微鏡により観察した。ミオシンの低イオン強度下での溶解にはL-Hisの存在と中性pHであることが重要であり、その溶解度はL-His濃度に依存して変化した。生理的条件下に戻すと凝集体を形成したため、中性低イオン強度下におけるミオシンの溶解性は可逆的である。
中性低イオン強度下におけるミオシンの形態を透過電子顕微鏡により観察すると、微細なフィラメントを形成したミオシンは相互に絡み合い、ネットワークを形成していた。また、同時に単量体のミオシン分子も存在した。上澄液の上部では、下部により大きなフィラメントが見られることから、L-Hisの存在によって異なる大きさのフィラメントが形成されるものと考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Ito: "The solubilization of myofibrillar proteins of vertebrate skeletal muscle in water"Animal Science Journal. 74. 417-425 (2003)

  • [文献書誌] Y.Ito: "Physicochemical properties of water-soluble myofibrillar proteins prepared from chicken breast muscle"Animal Science Journal. 75. 59-65 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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