研究課題/領域番号 |
13460139
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
尾崎 博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 助教授 (30134505)
西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (90145673)
小野 憲一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 教授 (50111480)
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究所, 助教授 (40155891)
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キーワード | Ethylnitrosourea / ラット胎仔中枢神経 / ラット胎盤 / アポトーシス / 細胞周期停止 / 5-azacytidine / rpL4 / mistosis |
研究概要 |
1.Ethylnitrosourea(ENU)を妊娠13日のラットに投与し、胎仔の中枢神経系を検索した結果、神経系細胞のアポトーシスと細胞周期停止がp53依存性に惹起されることが明らかになった。また、同じ実験系から得た胎盤組織を検索したところ、迷路部のトロホブラストに神経系細胞と同様な機序でアポトーシスと細胞周期停止が惹起され、これらがENUの胎仔毒性の発現に何らかの役割を果たしているものと考えられた。 2.妊娠13日のラットに5-azacytidine(5AzC)を投与し,胎仔中枢神経系における病変を検索したところ,神経系細胞のアポトーシスと異常なmitosisが観察された。また、アポトーシスは細胞周期のpostmitotic phaseに起こっているものと考えられた。 3.ラットの神経系形成に伴うrat robosomal protein L4(rpL4)の発現の推移を検索した結果、rpL4は神経系細胞の増殖と分化に何らかの役割を果たしていることが示唆されたが、PC12細胞の場合と異なり、5AzCによるラット胎仔中枢神経系細胞におけるアポトーシスの発現とは無関係であった。
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