研究課題/領域番号 |
13460139
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
土井 邦雄 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70155612)
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研究分担者 |
尾崎 博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30134505)
西原 真杉 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90145673)
小野 憲一郎 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50111480)
中山 裕之 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (40155891)
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キーワード | ethylnitrosourea / 5-azacytidine / cell cycle arrest / apotosis |
研究概要 |
Ethylnitrosourea (ENU) (アルキル化剤)あるいは5Azacytidine (5AzC) (cytidineのアナログで脱メチル化剤)を妊娠13日齢のラットに腹腔内に接種し(ENU:60mg/kg,5AzC:100mgZkg)、3〜48時間後にかけて胎児終脳のventricular zoneにおける細胞周期およびapoptosisの誘導について詳細に検討した。その結果、両者ともにp53依存性に細胞周期停止とapoptosisを惹起した。しかし、通説(p53がcyclin-dependent kinaseのインヒビターであるp21の発現を誘導してG1期で細胞周期を停止させ、DNAの損傷を修復し、それが間に合わない場合にapotosisを誘発する)とは異なり、ENUは上皮細胞におけるDNA複製を重度に抑制あるいは停止させた後、G2期に入る前にapotosisを誘発し、また5Az-CはDNA複製中の神経上皮細胞に取り込まれ、M期で細胞周期を停滞させた後、分裂後のG1期にapotosisを誘発するという非常に興味深い知見が得られた。
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